18:20 2018年11月15日
ロシア機はなぜ墜ちた?現時点で分かっている事

ロシア機はなぜ墜ちた?現時点で分かっている事

© REUTERS / Kim Philipp Piskol
災害・事故・事件
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ロシア機エアバスA321墜落 (67)
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「コガルィムアヴィア」社のロシア機エアバスA321第9268シャルム・エル・シェイク-サンクトペテルブルク便が10月31日、エジプトのシナイ半島に墜落した。乗員7名乗客217名は全員死亡した。

事故の正確な原因は現時点で不明だが、いくつかの説が上がっている。

技術的問題

シナイ半島治安当局の匿名情報としてロイター通信が伝えたところでは、事故機検査の中間報告として、技術的な不具合が指摘されているという。

リアルタイムで空の便を追跡しているポータル「フライトレーダー24」によれば、ロシア機は18年間現役で就航していた。「コガルィムアヴィア」社によれば、工場規則に基づく点検は2014年に行われており、また、フライト前の点検については、適時に、かつ完全な形で実施されていたという。

一方、事故の当日、パイロットが航路の変更とカイロ空港への着陸を申請していた、との情報も上がった。NTVテレビが第二パイロットのセルゲイ・トルハチェフ氏の元妻の言葉として報じたところでは、同氏は離陸前、技術的な不具合を訴えていたという。

攻撃

別の説にテロ説がある。一部メディア、たとえば「アル・ジャジーラ」テレビによれば、この件につき「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。地対空ミサイルで撃墜した、というのである。しかしそれを示す何らの証拠もない。

マクシム・ソコロフ運輸大臣もこの説を否定している。信憑性に欠ける説だという。また大臣は、あわせて、事故の原因については、国際捜査が完了してから初めてうんぬんできる、と述べた。

一方AFPは、ISの犯行声明のあと、欧州の大手航空会社、具体的にはドイツのルフトハンザ、フランスのエールフランス、そしてエミレーツ空港が、シナイ半島上空の飛行を中止する決定をとった、と報じた。安全性への配慮からの決定という。

しかし英国の大手航空会社、イージージェットは、ルートの変更予定はない、としている。ブリティッシュ・エアウェイズもまた、シャルム・エル・シェイクへのフライトは続ける、としている。

「タイム」誌は、テロ組織の犯行声明は「ほぼ確実に架空のもの」だとしている。「自己宣伝のチャンスはテロ組織にとってあまりにも魅力的であり、つい手を出してしまったものだろう」という。

人的要因

もうひとつの説も排除されない。それは人的要因説である。たとえば議会下院輸送担当委員会のミハイル・ブリャチャク副議長は、「おそらくここには、私の見るところでは、人的要因というものがあり、それが点検の際に地上で、または直接操縦席で働いたための事故だ。それというのも、あらゆる国の空港で同じ規則が用いられているのであり、地上の施設も旅客機そのものもこの統一基準に厳正に準拠しているのだから」と同氏。

しかし「コガルィムアヴィア」社は先に、事故機の機長であるワレリイ・ネモフ氏は経験豊富な飛行士であり、総フライト時間は1万2000時間にのぼり、うち3860時間をエアバスA321に費やしている、としている。

また、エジプトに墜落した「コガルィムアヴィア」社のA321機は、サマラからシャルム・エル・シェイクへのフライトの前、問題なくフライト可能と診断されていた。沿ヴォルガ輸送検察局のマイヤ・イワノワ報道官が述べた。

 

一方ロシア連邦航空輸送庁は、現時点で事故が技術的な不具合によるものか、それとも乗員のミスによるものか、それとも何らかの作用によるものか、いずれと断定するのも根拠薄弱である、としている。

「現時点で事故の状況について十分な証拠はなく、何らかの説を挙げ、また論じることには意味がない」と航空輸送庁。

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