韓国検察 朴前大統領を起訴へ 巨額収賄で逮捕

韓国検察は１７日、サムスングループ側から約２９８億ウォン（約２８億円）の賄賂を受け取ったとして収賄容疑などで逮捕した前大統領、朴槿恵容疑者（６５）を起訴する見通しだ。昨年１０月に着手した朴前大統領と親友、崔順実被告を巡る国政介入事件の捜査は、前大統領の起訴で終結する。

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共同通信によると、韓国で大統領経験者が逮捕、起訴されるのは盧泰愚、全斗煥両氏（いずれも有罪確定、特赦）以来で３人目。

検察は３月３１日に朴前大統領を逮捕。前大統領はソウル郊外の拘置所に収容され取り調べを受けてきた。

朴前大統領には崔被告と共謀して大企業に資金拠出を要求した強要や職権乱用、崔被告に国政資料などを渡した公務上の秘密漏えいの疑いなどもある。前大統領は全ての容疑を否認しているもようだ。

朴前大統領の勾留期限は１９日。検察は１７日に大統領選の運動期間に入ることから、選挙に影響を与えるとの批判を回避するため１６日までの起訴を目指していたが遅れた。

朴前大統領は２０１３年２月に就任。昨年１２月に国会で弾劾訴追され、憲法裁判所により今年３月１０日、罷免された。