英マンチェスター自爆テロ犯の弟、テロ準備を知っていた

英マンチェスターのコンサート会場で起きた爆破テロの実行犯とみられるサルマン・アベディ容疑者の弟は、テロが準備されていたことは知っていたが、日時と場所は知らなかった。テレビ局「ABCニュース」がリビアの反テロ部隊の報道担当の話として報じた。

スプートニク日本

報道担当によると、弟のハシム・アベディ容疑者はリビアでの取り調べで証言した。ハシム容疑者はさらに、どうやって爆発物が作られたかを知っていると自白した。

報道担当は、サルマン容疑者がテロ実行の30分前に、ハシム容疑者と兄弟の母親と電話で連絡を取ろうとさえしたと明らかにした。リビア政府によると、兄弟は自身を「ダーイシュ」(イスラム国、IS)のメンバーだと考えている。

報道担当によると、マンチェスターでの爆破テロ準備には実際に、「ネットワーク」が動いていたということだ。

通信社「focus」によると、サルマン容疑者は少なくとも2回ドイツを訪れたことがある。テロの4日前にサルマン容疑者はドイツのデュッセルドルフからマンチェスターにやって来たということだ

ドイツの警察と連邦憲法擁護庁は現在、サルマン容疑者とドイツのノルトライン＝ヴェストファーレン州の過激派イスラム主義者に接触があったかについて、非常に活発に捜査を進めている。

５月２２日夜、米国人歌手アリアナ・グランデさんのコンサートが行われていた「マンチェスター・アリーナ」でテロが発生した。最新情報によると、２２人が死亡、およそ５０人が負傷した。英マンチェスターで起こったテロ事件は、２００５年にロンドンの地下鉄で発生したテロ以来、英国で起こった最大のテロ事件となった。