名ビール「グロールシュ」、アサヒへの商標売却に合意

ビール醸造の世界最大手、アンハイザー・ブッシュ・インベブ（ベルギー）がアサヒ・グループホールディングスに対して、伊「ペリーニ」や蘭「グロールシュ」など欧州のプレミアムビールの商標売却に合意。フィナンシャルタイムズ紙の報道によれば、取引額は２５億５千ドルに上る。

この合意により、日本最大手ビールのアサヒは欧州市場へ打って出る。ブルームバーグは、日本の人口減少を考えると合意は一連の可能性を開くものと指摘。

そうした一方で金融コングロマリットのクレディ・スイス東京支店の専門家モリ・マサシ氏は、ビール醸造の伝統にかけては日本より格段に長い欧州市場でアサヒの経験の浅さがビジネスにひびく危険性を危惧。モリ氏は、アサヒは前回の吸収ではなかなかのコントロール手腕を見せたものの、欧州ブランドでこれが活かせるかどうかは疑問と語っている。