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訓練は仮想の国からミサイルが発射され、秋田県沖の領海内に落ちたと想定。海に面した男鹿市北浦地区の住民ら110人に公民館と小学校への避難を呼び掛けた。
ミサイル情報は、国から全国瞬時警報システム(Jアラート)などで県と市に伝達。市は防災行政無線を通じたアナウンスと、事前に登録したスマートフォンなどへのメールで住民に速報した。
地区の北陽小学校では、校庭にいた児童44人が防災無線のアナウンスを受けて、小走りで体育館へ。菊池晋校長は「ミサイルは子どもの安全に関わる問題なので心配だ。いざという時は国や県を信じるしかないのでスムーズに情報を伝達してほしい」と話した。
北朝鮮は昨年から弾道ミサイル発射を繰り返し、6日にも4発を発射。日本海に落下し、3発は日本の排他的経済水域(EEZ)内で、政府はこのうち1発が石川県・能登半島沖約200キロに落ちたと推定している。
政府はこれまでJアラートを使った自治体への速報訓練は行ってきたが、住民も参加する避難訓練は初めて。