21:16 2018年12月18日
マグロ(アーカイブ写真)

築地が閉まる ネズミの「移転」どう防ぐ?

© AFP 2018 / YOSHIKAZU TSUNO
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多くの人に惜しまれながら、11日に83年にわたる歴史に幕を閉じた築地市場で、困ったことが起きている。それは市場に住み着いているネズミの「移転」問題だ。

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新鮮な魚と野菜にあふれる築地市場はネズミにはまたとない楽園だった。築地周辺では普段から大型のネズミが溝を走り、道路を横切る姿が市民に目撃されている。

築地市場に棲息しているネズミはドブネズミとクマネズミの2種類。その数は推定で数千匹から多くて1万匹にものぼる。市場閉鎖で餌場を失ったネズミが周辺へ拡散する不安は閉鎖の前からあげられてきた。東京都は粘着シートや駆除剤、壁の囲い込みなどで対策を図ってきたものの、昨年度の捕獲数は1195匹。この間にさらに子どもが生まれていることを考えると、思うような成果が上がっているとは言い難い。

築地から逃げたネズミがどこに移動するかをめぐっては銀座の飲食店街説、隅田川を渡って晴海地区まで到達する説など様々。病院施設も病原菌の拡散を恐れている。東京都は近隣の住民に対する説明会を開き、封じ込め駆除対策を講じているところをアピールしたが、いよいよ閉鎖となった今、餌場を失くしたネズミは一斉に「移転」に走ることは必至だ。

市場の解体、撤去作業は東京五輪の開幕する2020年2月まで続けられる。この間、市場の入り口は大型車の出入りのために開放したままになり、封じ込めは功を奏さない。日本は世界から五輪に集まる観客に、美しいトイレを用意し、先端ITの東京を見せたいと意気込んでいる。そのためには道の真ん中に大きなドブネズミが座り込んで、「ウエルカム!」していては困るのだ。

果たして築地に「ハーメルンの笛吹き」は現れるのだろうか。

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