福島第一原発では、溶け落ちた核燃料を冷却した後に出る汚染水に多くの放射性物質が含まれ、専用施設で除去作業が行われているが、地下の土壌などに放射性物質が残っているとみられている。
日本原子力研究開発機構ではこうした放射性物質を回収する技術開発を進めており、このほど、豚の骨でストロンチウムを回収する技術を開発したと発表した。
動物の骨に含まれるアパタイトという物質が放射性物質を吸着する性質に着目し、重曹水に浸す処理をすることで、ストロンチウムの吸着能力を従来の約20倍に引き上げることに成功したという。