03:09 2021年10月19日
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第二次世界大戦終戦直後まで使用されていた根室市(北海道東部)と南クリルのクナシル島(日本では「国後島」表記)をつなぐ陸揚げ施設で9日、ケーブル発掘調査が行われた。NHKが報じた。

根室市にある「根室国後間海底電信線陸揚げ施設」(通称「陸揚庫」)は、1935年に建てられ、クナシル島と根室市の間の海底通信ケーブルの陸揚げ地点として終戦直後まで使用されていた。ケーブルの一部が現在も残っていることは確認されていたものの、詳しい状況は分かっていないため、今回発掘調査が行われたという

9日、歴史専門家やボランティアなど30人近くがショベルカーやスコップを使って陸揚庫の周辺を掘り、地中50センチの場所で太さ5.5センチのケーブルが確認された。

根室市では、新たに国の登録有形文化財に登録される陸揚庫と、今回発掘されたケーブルの保存や活用について今後検討していきたいとしている。

陸揚庫は今年7月、日本の文化審議会が文科相に答申し、国の登録有形文化財になること見通し。登録に向けた手続きが進められている。日本経済新聞は、北方領土(南クリルの日本呼称)に関する建造物が文化財に登録されるのは初、としている。

陸揚庫は根室湾に面した根室市西浜町にある鉄筋コンクリート製の平屋。幅約3.8メートル、奥行き約5.9メートル、高さ約3.7メートル。陸上の電信線と海底ケーブルを中継する機能を担った。日本の文化庁などによると、郵便や通信を書簡した旧逓信省が1900年頃にケーブルを整備。今回調査が行われたケーブルは英米の密漁船対策やロシアの東進政策で千島列島(ロシア・クリル列島)の警備強化が必要となり、連絡手段確保のために設置されたという。

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