2010.01.11 , 23:40

プーチン首相「地球寒冷化にも備えるべき」

 プーチン露首相は11日、バサルギン地域発展相と会談した中で、「地球温暖化の問題だけでなく、寒冷化の問題にも取り組むべき」と発言し、住宅の集中暖房など冬季の公共サービス問題に取り組むよう求めた。

 欧州では大寒波が猛威を振るっており、交通機関の麻痺など被害が相次いでいる。首相によれば、ロシアでも公共サービスとして各世帯に蒸気を送るパイプの事故が前年に比べて増加しているという。「モスクワから指揮はとらない」と述べ、状況を見守りつつも自治体に解決を委ねる姿勢を示した。一方で、北国である関係から暖房シーズンの開始時期や発電余力の面で欧州よりも準備が出来ているとの認識を伝えた。
 そんななか、会談では「温暖化問題も実際にあるなら解決が必要だが、実情に基づいて地球寒冷化にも即時対応しなければならない」「人々にとって指標は余り意味を持たない。断線など具体的な事例に対応すべき」とも発言した。
 コペンハーゲンで開かれた気候変動会議(成果のない歴史的会議 COP15閉幕)に合わせて地球温暖化説の懐疑派も勢いづき、ロシア経済分析研究所は同説の基盤とする気候分析がごく一部の観測データしか使用していないと主張する論文を発表。またメドヴェージェフ大統領も会議への出席を前に顔を合わせた科学アカデミーの学者から「地球は寒冷化している」「温暖化問題はビジネス」といった説得を受け、一部同意した(「根本的な改革、何も果たせてない」露大統領)。今回のプーチン首相の発言は成果なく閉幕した会議への皮肉ともとれる。
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