2010.05.20 , 21:35

天安艦沈没 露外務省「結論下すには時間必要」

 ロシア外務省のネステレンコ報道官は20日の定例会見で、3月下旬に発生した韓国哨戒艦「天安(チョナン)」号沈没が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の魚雷によるものとする調査報告書が出たことについて、「同国の犯行と断定できる証拠はない」と述べた。

 チョナン号は3月26日、南北朝鮮の海上境界線付近で沈没、46人が死亡した。韓国と米英豪スウェーデンによる軍民調査団は20日、事件が北朝鮮の魚雷によるものと断定する報告書を発表している。

 ネステレンコ氏は会見で、調査がかなり詳細に行われた点を指摘する一方、受け取ったのがあくまで「調査結果に関する発表」である点を指摘、実際の結果を受け取り検証するまで結論は出せないとした。韓国側とは事前交渉があったものの、北の犯行疑惑を確証できるような証拠は示されなかったとのこと。「彼らは検証が終わったことを確認しているようだが、我々には時間が必要だ」とした。

 今回の発表を受け、北朝鮮は制裁措置がとられた場合には全面戦争で応じる姿勢を示している。これについて、露上院(連邦会議)のマルゲロフ国際問題委員長は同日、ロスビジネスコンサルティング紙からの取材に対し、「北が開戦すれば、彼らにとって最後の、決定的なものになる」と述べ、アピールとしての側面を強調した。一方で、緊張の激化に反対する立場も示した。

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