2010.06.13 , 17:48

キルギス騒乱 集団安保機構、14日に対応協議へ

キルギス騒乱 集団安保機構、14日に対応協議へ

 中央アジア・キルギス南部で11日以降続いている騒乱で、ロシア非常事態省は現地の負傷者を特別機に乗せ、モスクワに帰還した。5歳の女の子や両足を失った警察官など特に重傷と判断された6人はモスクワの病院で引き続き治療を受ける。

 負傷者たちは搬送中も特別機に搭載された設備に収容され、保険社会発展省と非常事態省の救急センター医師10人による治療を受けた。非常事態相医療チーム「ツェントロスパス」のアレクセイ・サルニコフ氏副隊長によると、6人のうち5人は銃器による怪我で、5歳の女の子は脊椎に損傷を受けた。皮膚の40%をやけどした患者もいる。いずれも本格的な手術と長期の治療が必要である。

 キルギス人と少数派のウズベク人の民族対立は同国第2の都市オシで11日未明、大規模な衝突に発展した。当局は非常事態宣言、夜間外出禁止令を発令したものの、状況を好転させられていない。すでに犠牲者は80人に上り、1000人が医療機関に治療を求めた。これらはあくまで公式的な数字だ。

 13日未明になってオシでは大規模な衝突はみられなくなったが、騒ぎが波及したジャラル・アバドでは銃声が銃声がこだまし、攻撃的な群衆が通りを覆った。中央政府は情勢安定化を目的として治安部隊に武器の使用を許可し、13日からは軍が動員をかけている。

 臨時政府のオトゥンバエワ暫定大統領は自力での情勢改善は不可能と判断し、ロシアからの平和維持部隊派遣を要請した。これに対しメドヴェージェフ大統領は、今回の事件があくまで内紛であるとして人道支援に限定した対応を決定。冒頭のような医療支援が行われている。一方でキルギス、ロシア両国の加盟する集団安全保障条約機構(CSTO)としては、14日に全加盟国を集めて対応を協議する。

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