2012.01. 3 , 15:06

サハ共和国のダイヤモンド週間

サハ共和国のダイヤモンド週間

ロシア連邦のサハ共和国はダイヤモンドの産地として世界的に有名で、毎年「ダイヤモンド週間」が開催される。

 ドイツで開催される「緑の週」では、農作物が展示され、フランスの「オートクチュール週間」では最新のモードが公開される。サハ共和国の「ダイヤモンド週間」では多くのダイヤモンドが販売される。ダイヤモンドを取り扱う実業家たちは、ダイヤモンドの採掘と加工に関して有利な契約を結ぶことができる。

 サハ共和国は、世界第1位のダイヤモンド採掘量をほこり、その世界シェアは35パーセントにもなる。数年後には、ダイヤモンド採掘・加工複合施設が建設される予定だ。その地域は経済特区となり、ダイヤモンドの採掘・加工企業には免税措置がとられることとなる。

 サハ共和国のドミトリー・グルシコ副大統領は、共和国当局は、この経済特区に多くの外資系企業が参入することを期待しており、すでに多くの企業がダイヤモンドに関心を示していると明らかにした。しかし、サハ共和国で外資系企業が採掘・加工を行うのは初めてではない。同共和国では何十年も前から、日系企業の「サハダイヤモンド」などの外資系大企業が運営されている。

 「ダイヤモンド加工業は東洋の豊かな国々との協力において大変将来性のあるビジネス分野だ。中国、韓国および日本のダイヤモンド加工を手掛ける企業はすべて、サハ共和国でのビジネス展開に関心を持っている。こうした企業は当地の厳しい気候やインフラ整備の高値も恐れない。それは、採掘した場所で加工するという原則を持っているからにほかならない。その投資は結果的には回収することができる。ここで、それらの企業は大きなダイヤモンドが加工できることに賭けている。こうした企業の関心があるため、サハ共和国はダイヤモンド複合施設を備えた経済特区の設立に踏み切った。」

 地質学者たちは、サハ共和国のダイヤモンド鉱山で採掘作業がおこなわれているのは、半分だけだと分析している。ここでダイヤモンドの大規模な採掘業が始まったのは20世紀半ばで、ソ連の様々な都市からの地質学者がやってきてからのことだ。20世紀半ばまで、サハ共和国に住んでいたのは古代の習俗と信仰を保存していた原住民のみであったため、ダイヤモンドは一切手つかずであった。それは、ヤクート人たちが、日光に輝く石を神の目だと考えており、ダイヤモンドを恐れて近づかなかったからだ。

 サハ共和国の旅行ツアーに参加すれば、古代の伝説を聞き、ダイヤモンド採掘の歴史に触れ、ダイヤモンドの様々な興味深い秘密を知ることができる。

 今日、サハ共和国は、極限の地を旅し手付かずの自然に触れることにあこがれる人々を惹きつけている。これらの人々はマイナス60度を体感し、狩りや魚釣りをしたり、道なき道をジープやオートバイで駆け抜けたり、あるいは、トナカイや犬に橇をひかせることを楽しんでいる。しかし、これからは豪華さを好む人々をも引き付けるだろうとグルシュコ副大統領は述べる。

 「私たちは「ダイヤモンドの輪」というツアープロジェクトの実現に向けて動いている。このツアーでは、大規模なダイヤモンド採掘企業のすべてをまわり、世界で最も深い800メートルにもなるダイヤモンド鉱を見学することができる。さらに、有名な「ミール」洞窟の見学も可能だ。この洞窟は自然に形成された地中にある世界で最も大きな洞窟で、そこでもダイヤモンドが見つかっている。」

 9月にサハ共和国で「ダイヤモンド週間」が始まるのを心待ちにしているダイヤモンド目当ての旅行客は、着実に増えている。それは、「ダイヤモンド週間」で有利なのは実業家たちだけでなく、旅行者にも大幅な割引が約束されているからだ。

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