2012.01. 7 , 16:59

極寒の地シベリアに心和ませる日本庭園

極寒の地シベリアに心和ませる日本庭園

 ロシアで3つ目となる日本庭園がシベリアの町イルクーツクに誕生する。ロシアにはモスクワに1つ日本庭園があり、サンクトペテルブルグでは現在築造中だ。イルクーツクの日本庭園は極寒の地につくられる世界初の日本庭園となる。

 新たな日本庭園は、18-19世紀の建築物が並ぶ歴史的中心地に面するアンガラ川の島の1つに作庭される予定。現在この島へは新たな橋を渡ってたどり着くことができる。現在イルクーツクでは、大規模な観光ゾーンがつくられており、町の全体的な建設・発展プランによると、日本庭園もこれに含まれている。

 日本庭園の築造に携わっているのは大学の卒業生や職員達だ。彼らはプロジェクトに取り組みながら、モスクワ、サンフランシスコ、バンクーバー、デン・ハーグ、ナントにある日本庭園の作庭に関する経験を学んだ。だがプロジェクトの立案者らは、大規模な実験を試みている。イルクーツク国立技術大学・建築設計学科のリャピン助教授は、イルクーツクの日本庭園は最も厳しい自然環境の中で存在することになると述べ、次のように語っている。

「日本庭園の美しさを目にした時、この庭園が人間の手でつくられたという感覚を与えてはなりません。私たちの庭園は、あらゆる日本庭園と同じくそれほど広くはなく、3ヘクタールです。ですがこの庭園は、多様な景観設計、様々な様式を取り入れた豊かなものになる予定です。庭園は人工池を中心に構成されます。その基盤は大きな散策小道です。この小道に沿って花の咲く植物から石、苔まで様々な風景が散りばめられます。もちろん私たちのシベリアの地には日本の全ての植物が根付くわけではありません。ですからそれに代わるものを探さなければなりません。ですが、カエデ並木、あやめの庭、柳の庭などは必ずつくられます。」

 イルクーツクの日本庭園は、外国に築造されたあらゆる日本庭園と同じく造園芸術の素晴らしい作品となるだけでなく、日本文化の特別な中心地としても活動する。イルクーツクには日本文化に関心を抱く人々が大勢いる。リャピン助教授は、この町には社会団体「ロシアー日本」の支部があり、活発な活動を展開しているほか、日本の石川県とは姉妹都市提携を結んでいると述べ、次のように語っている。

「私たちは、この日本庭園が子供や若者、そして芸術に関心を持つ全ての人のための美学教育の中心地になるよう願っています。これは、日本文化クラブとなります。私たちの日本庭園では、日本語講座、風景芸術、書道、折り紙教室などが開設される予定です。茶道やその作法を学ぶために2つの茶の庭もつくられます。東洋の植物を学ぶ育苗所も開設されます。イルクーツクと石川県の緊密な繋がりを考慮すると、日本の素晴らしい教師達がみつかるでしょう。」

 現在、イルクーツク政府が日本庭園の設計図を検討している。立案者らはアンガラの島に秋にも最初の門が建つと考えている。

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