2012.01.31 , 10:26

イラク副大統領: 宗派対立の再燃の危険性が高い 

イラク副大統領: 宗派対立の再燃の危険性が高い 

  イラク当局に逮捕状を出されて北部クルド人自治区へ逃れているハシミ副大統領は31日までにCNNのインタビューに答え、同国でまもなく宗派対立が再燃し、いったん撤退した米軍が復帰を迫られる可能性があると警告した。

  CNNによると、副大統領は「マリキ首相がこの国を宗派対立の危機に陥れている」と主張。その結果、米国は2003年にフセイン政権を倒した後と同様の問題に直面するだろうと述べた。

  ハシミ副大統領はイスラム教のスンニ派で、マリキ首相はシーア派。イラクではシーア派が過半数を占める。

  副大統領はまた、オバマ米大統領がイラク戦争の終結宣言で同国を「自由で安定した民主主義国家」にすることができたと述べたことを、「どのイラクのことだ。米国が何を誇れるというのか」と批判。イラク情勢によって米国の国益が損なわれる恐れもあると警告し、「イラクの将来は暗い」と断言した。

  マリキ首相は「独裁者」になりつつあるのかとの質問には、「軍最高司令官や国防相、内相、国家安全保障相を兼任する首相を、イラクや米国の一般国民は何と呼ぶか」と問い返した。

  同国ではシーア派とスンニ派の間で緊張が高まっている。スンニ派と世俗派勢力で構成する議会会派イラキヤは昨年12月、議会のボイコットを表明。その数日後、司法当局が副大統領に、政府関係者を狙ったテロを指示した容疑で逮捕状を出した。イラキヤは29日、ボイコットを取り下げて議会活動を再開すると発表したものの、内閣への参加は停止したままとなっている。CNNがつたえた。

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