2012.04. 1 , 14:15

BRICS 自らのゲームのルールに従って

BRICS 自らのゲームのルールに従って

ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカをまとめるBRICSは、世界金融市場において、自らのゲームのルールで活動するつもりだ。BRICS諸国はIMF(世界通貨基金)の改革テンポが遅いことに不満を表明している。デリー・サミットの総括宣言では、BRICS諸国が今年中にもIMFにおける議決権について、さらに多くの割当を受けることが出来るよう要求している。

新興国への議決権割当を拡大するという合意は、すでに2年前、G20で行われており、さらにIMF自体もその必要性に合意していた。

BRICSは世界銀行における改革が遅いことにも不満を示している。BRICSサミットの総括宣言では、ドナー国と受入国の壁を脱却し、新しい金融メカニズムを作ることで、対等の協力を促進していく必要性がうたわれている。

デリー・サミットは、多極的な通貨システムへの一歩を踏み出すものだった。BRICS諸国の銀行は、相互融資および国別通貨での決済などに関する合意を結び、ドル準備を経由しないことが目指されている。これによって、BRICS諸国による開発銀行の設立という考えの実現が早まるだろう。そしてその融資は、アジア、アフリカ、ラテン・アメリカなどにおける貧困国にも提供されることになる。そして、それらの国がインフラ整備や技術的な遅れをより迅速に克服し、食糧問題の解決や生活水準の向上にもつながる。

金融アナリストのナタリヤ・スミルノワさんは次のように指摘している。

―世界銀行とIMFは、先進国が覇権を握っていた時代に作られたものです。それらの組織が選ぶプロジェクトは欧米諸国にとって利益が上がるものです。ですから、BRICSは自前の開発銀行を設立し、欧米諸国の意向に関係なく、プロジェクト支援を行おうとしています。欧州にはすでに資金はありませんし、米国はすでに債務にまみれています。それと違ってBRICS諸国は資金を有しており、また欧米諸国が望まないプロジェクトの実現を目指しています。

ニューデリーでのBRICSサミットは全体として、世界金融システムの改革へのより強い決意を示すものとなった。

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