2012.04. 4 , 15:53

ロシアで政党法の修正が発効へ

ロシアで政党法の修正が発効へ

   4月4日より、ロシアでは政党に関する改正法が発効する。前日3日、メドヴェージェフ大統領は発効の文書に調印を行った。これを受けて法務省は政治組織、社会団体からの新たな申請受付を開始した。修正法についてはすでに専門家の間で、将来、いかなる再修正が必要となるかについて論議が始まっている。全ロシア人民戦線を率いる構えを明らかにしたプーチン次期大統領は、その思索の糧を与えた。

   ロシアの政治生活では新党結成が活発化する新たな段階がスタートした。政党登録のための規則が格段に簡略化され、結成に最低必要とされる党員数が従来の4万人から500人足らずに縮小されている。一定の数を開かねばならなかった地方支部についても条項がカットされた。このほか、党の登録が理由もなしに役人によって拒否されることも不可能となっている。法務省は政党登録を退ける場合、何が不足しているかを示し、その箇所の修正に3ヶ月の猶予を与えねばならない。国家戦略研究所の専門家、パーヴェル・スヴャテンコフ氏は、修正法発効を受けて、極右組織からエコロジー活動家、社会民主主義者、君主制支持者、ネット海賊までが政党結成に名乗りをあげているとして、次のように語る。

   「『国民民主党』はすでに結成式を行っており、これはかなりの確率で登録が行えると思う。ゲンナージー・グドコフの率いる『社会民主連盟』もおそらく大丈夫だろう。カリスマ性の高いウダリツォフの組織も共産党の強力なオータナティブとなりうる。社会民主主義者や『システム』には入っていないネムツォフのようなリベラリストらも影響力、権威を持ちうるのではないか。これ以外にもミハイル・プロホロフは大統領選でなかなかの健闘を見せたが、彼も結成を行い、大きな影響力を持ちうるはずだ。」

   メドヴェージェフ大統領は3日、将来、結党を行うイニシアチブを持つ幹部らと会談を行っているが、その数時間後、プーチン首相は自身のイニシアチブで結成された全ロシア人民戦線の代表らと懇談を行った。その際、今週最も重要な政治ニュースともなりそうな、発言が飛び出した。全ロシア人民戦線は社会団体として登録を行い、プーチン氏自ら、この組織を率いることに同意したのだ。政治学者らは直ちに、この全ロ人民戦線はいずれ「統一ロシア」党と距離を置く存在となり、それを基盤として新たな政党が組織されるだろうという見方を示した。政治情報センターのアレクセイ・ムーヒン所長は、将来、政治システムに大きな変革が起こる可能性を除外せず、次のような考察を表している。

   「現在の下院(国家会議)の枠組みに存在する政党のなかには、現実に即していないものがあり、より若い、アグレッシブな政党と交代を迫れるだろう。これこそが在野勢力が集会で盛んに唱えていた政治の競争だと私は思う。現在の政党は(特に議会内の野党は)、議会選で彼らが対抗するためによく使っていたポテンシャルが政党のより魅力の高いプロジェクトに取って代わられることで、次第に勢力を失っていくだろう。」

   専門家らは、政党所属を退けて出馬した自己推薦者らが先の選挙で委任状の30%を獲得したという教訓を考慮していることも除外していない。「ロシアの声」が政治学者を対象に実施した世論調査では、政権は現在ある政党制度の形が非効率なものであることを事実上認め、その改革にGOサインを出したとの考察を表している。

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