2013.04. 6 , 15:10

ロシア、オーガニック・フーズ市場が急成長

ロシア、オーガニック・フーズ市場が急成長

   世界の専門家らからは、2015年までにロシアのオーガニック・フーズ市場はさらに3割成長するという予測が出された。

   昨12年だけでも環境に優しいプロダクトの販売はロシアでは前年比で8.5%も伸びた。これに対するよいチャンスを与えそうなのが来年開催されるソチ五輪だろう。ロシアには外国人観光客がどっと流れ込む。この外国人らむけに求められるプライオリティーの高いプロダクトに、健康的な食品であるオーガニック・フーズが入るはずだ。

   「エコクラスター」の創設者、アレクサンドル・コノヴァロフ氏は、これが新たなロシアの地域ブランドのプロモーションに一役買う可能性があるとして、次のように語っている。

   「外国で同様の市場の伸びを見ると、成長速度はずっと早い。健康食品市場は年12-15%の割合で拡大している。世界市場では850億ドルほどが取引されており、この市場の将来性はより広がっている。このことは市民の嗜好がようやく成熟し、薬を買ったり治療にお金を払うよりも、しっかりとした供給者のもとで新鮮なよい食品を買うほうがいいと意識し始めた証拠であり、歓迎すべきことだろう。」

   こんにち世界で有機農業が行なわれている耕作面積は3700万ヘクタール。一方ロシアではここ20年化学肥料が使われたことのない土地は4000万ヘクタールもあり、現在の世界全体の有機農業の耕作面積を上回る広さがある。

   「オーガニック農業連盟」の執行役を務めるヤコフ・リュボヴェドスキー氏は、この先5年でロシアは世界市場のこのセグメントの20%を占め、大きな収益を上げ、世界に新たな影響を与えるようになるだろうとして、次のように語る。

   「これから5~10年でロシアはエコプロダクトの世界市場でトップになる可能性がある。そしてエコプロダクトの消費者は外国からの輸入品を完全に押しのけてロシアのものだけを買うようになるだろう。ロシアは、日本韓国がエレクトロニクス製品の王者となり、中国が生産基地の国となったように、オーガニック・フードの流行の発信者となりうる。」

   リュボヴェドスキー氏は、オーガニック・フーズは国内総生産(GDP)の成長に大きな功を奏すとともに、世界貿易機関(WTO)の条件下での輸出拡大にツールとなりうると評価する。ヤコフ・リュボヴェドスキー氏は、現在のところオーガニック・フードに最大の関心を寄せているのは西側諸国ではあるものの、アジア市場も次第にこれへの関心を高めていくはずだとして、さらにこう語る。

   「もちろん主要な消費者は欧州となる。欧州ではオーガニックのためのリソースがすでに枯渇しているからだ。また米国も農業従事者というものがほとんどなく、縦型に統一されたホールディングばかりで、オーガニック・フードを生産することは容易くない。このため米国の投資家らがロシアに肉や牛乳を求めてくることが多い。ウリヤーノフスクには米国の「オーロラ」社がオーガニック・ミルクの生産工場の建設を計画している。」

   実はロシアはすでに現段階で十分な量の有機栽培製品を輸出している。これは主に穀物、きのこ、ベリー類で、このほかコンポート、塩漬け野菜、ジャムなど長期保存食品も大きな需要を博している。また国内市場でのエコフードの王者といえば、牛乳、カッテージチーズ、チーズ、鶏肉だろう。

 

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