2013.04.11 , 16:20

中間層の厚さが増すロシア

中間層の厚さが増すロシア

   ロシアでは、ゆっくりではあるものの、中間層が増加している。また、中間層の職種も拡大している。経営者や知識人のほかに、公務員や軍人なども中間層に加わるようになった。

アナリストたちは、安定した経済状況の中で発展する社会では、中間層が国民の3分の2を占めるとの確信を示している。中間層は通常、小ビジネスの経営者や知識人が中心となっている。彼らは商品を生産しサービスを提供しているほか、その消費者でもある。

 ロシアでは最近、中間層に一部の公務員が加わるようになった。公務員は何も生産はしないものの、ロシア政府の社会政策により、生活レベルが向上し、より積極的に商品やサービスを受けることができるようになった。株式市場研究所のコスチコフ専門家は、これは社会の安定および国の経済発展の視点から見て重要だとの考えを表し、次のように語っている。

「中間層の消費は、経済が安定的に発展するための前提条件を構築する促進力となっている。また、中間層の個人的アイデンティティ は、一定の社会的安定性を生み出している。データによると、ロシアでは中間層が厚みを増している。だが、そのテンポがさらに速まることに期待している。」

 ロシア経済産業省の情報によると、ロシアでは2年前、国民のおよそ25パーセントが中間層に属していた。だが2012年、富裕層と貧困層の間に位置する中間層は、国民の27パーセントに達した。経済産業省が今年1月末に発表した長期的な社会経済発展予測では、ロシアの中間層は、20年後に52パーセントにまで増加すると述べられている。だがこれは、もちろん、好適な状況が続いた場合のものだ。

ここで、中間層とはなにか?どんな人が中間層に属するのかについて理解する必要がある。
高等経済学院のジスキン教授は、ロシアでは物質的な視点から見た場合、家族一人当たりの月給が1000ドルレベルで、自宅と自動車を所有し、銀行に口座を持っている人が中間層に属すると述べ、次のように語っている。

「社会的な定義によると、中間層は、食事や衣類を自由に購入することができ、自動車などの長期間にわたって使用する物をいつでも買うことができる人たちだ。この社会的基準は、統計の大部分と一致している。統計学者たちによると、ロシアの中間層の最低所得は、一人当たりおよそ月3万ルーブル。これはもちろん、欧州の中間層には程遠い数字だ。」

 最近10年間で、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカのBRICS諸国では、中間層の厚みが増している。エジプト、フィリピン、インドネシア、イラン、ベトナムでも中間層が増加している。中間層の「勝利行進」に参加していないのは、アフリカだけだ。ゴールドマン・サックスによると、2030年までに世界の貧困層の90パーセントをアフリカ諸国が占めるという。

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