2013.04.19 , 14:49

ロスコスモス 国際災害チャータに参加へ

ロスコスモス 国際災害チャータに参加へ

ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)は、国際災害チャータに加わる。国際災害チャータは、自然または人為的災害時における宇宙設備の調和された利用を達成するための協力に関する憲章 。特に、災害発生時に、地球観測衛星データなどを提供する。

 ロシアの人工衛星による地球観測を行っている地上モニタリング・センターのステーションでは、すでに国際災害チャータとの相互協力のために、装置やプログラムが展開された。国際災害チャータには、欧州宇宙機関やフランス、ドイツ、インド、中国、カナダ、アルゼンチン、日本の宇宙機関が加盟している。ロシアの宇宙ロケット企業「エネルギヤ」のジェレズニャコフ顧問は、ロシアの参加はポジティブな要素だと指摘し、次のように語っている。

「ロシアが国際災害チャータに参加することで、将来性が高まる。ロシアは今、地球観測衛星や気象衛星の数を増やすことに取り組んでいるほか、宇宙や災害をもたらす危険性がある天体の観測などを行う地上ステーション・ネットワークも拡大する。これは、国際社会ならびにロシアにとっても有益なものとなるだろう。」

 ロシアには最近まで、十分な数の地球観測衛星がなかった。だが、雑誌「宇宙飛行ニュース」のマリニン編集長は、新たな人工衛星「エレクトロL」と「メテオールM」の打ち上げと共に、状況は変わったと指摘し、次のように語っている。

「現在、3基の人工衛星が稼動している。しかし、近いうちに人工衛星の数はさらに増える予定だ。ロシアの宇宙プログラムに従って、今後3-4年の間に、人工衛星の数は6-7基に増える。」

 マリニン編集長は、現在ほぼ全ての国が人工衛星からの情報を必要としていると述べ、次のように語っている。

「残念ながら、人工衛星は自由に移動し、常に必要な場所を撮影できるわけではない。そのため地球観測衛星を利用している国が集まり、国際災害チャータがつくられた。そして、災害時に必要とされる衛星データが各国から提供されるようになった。これにより、例えば、ロシアの人工衛星が被災地の上空に到着するのを待つことなく、日本やインドなど別の国の情報を使用することができるようになった。災害情報は、できる限り迅速に提供され、地上の組織は、これらの情報を利用してより機動的に動くことができる。」

 2011年の東日本大震災でも、人工衛星から送られた情報が、重要な役割を演じた。人工衛星からの情報により、被害状況を迅速に把握することができ、日本政府は、まず最初にするべき対策をとることができた。

  •  
    シェアする