2013.05.25 , 13:43

日本への渡航が簡略化へ

日本への渡航が簡略化へ

日本はビザ制度を簡略化してインバウンドの拡大に努める意向を表している。内閣は今年13年のインバウンドを1千万人まで増やし、その後、最高2千万人にまで増やす期待を表した。昨年12年、日本を訪れた外国人の数は840万人で、そのうち5万人がロシア人だった。しかしこれは入国者の総体数にすぎない。11年の福島の原発事故の後、日本は割合早く、観光に安全な国のイメージを取り戻した。しかしながら中国との島をめぐる軋轢の結果、インバウンドの大半をしめていた中国人観光客の数が著しく低下してしまった。観光ビジネスにおける「ほころびを繕う」ため、日本はロシア、インド、ベトナムに期待をかけている。

   こうした課題を日本の自由民主党は国会で打ち出した。課題が解決されれば、これは日本政府が6月に採択しようとしているインバウンド拡大新戦略を成す要素のひとつになる可能性がある。ロシア国民向けのビザ簡略化法案の審議も同じく6月に予定されている。そのときに新システムの詳細および数次ビザの期限についても明らかになるはずだ。

 

   多くのツアーオペレーターは、日本への数次ビザがとれるかもしれないというこのニュースを楽観的に受け止めたが、中にはこうした数次ビザは大多数のロシア人には必要ではないはずだと断言するむきもある。というのも日本への渡航は高くつくため、多くの人は一度旅行するのがせいぜいだから、というのがその理由だ。これに対して連邦観光局の代表、イリーナ・シェゴリコヴァ氏は異を唱え、次のように語る。

 

「数次ビザの導入は、一度訪れたら、何度も何度も繰り返し訪れるいわゆる『リピーター』を期待してのことだ。日本は残念ながら大人数のツーリストが詰め掛ける国ではない。これは逆に観光の観点からすると非常に魅力的だが、観光自体は高くつく。どんな形であれ、ビザ制度が簡略化されれば必ず観光客の数は増える。数次ビザ制度はロシア人のニーズにかなうものになると思う。というのも今の時点では、ロシア人にとっての日本観光はほかの国に負けているからだ。たとえば12年、観光目的で日本を訪れたロシア人は2万5千人にすぎない。年間250万人のロシア人がつめかけるトルコに比べると、この数値はあまりにも小さい。ただし、ひょっとすると日本はロシアでは観光プロモーションを十分に行っていないからではないか。テレビ、雑誌で日本観光のコマーシャルが流れることはめったになく、露出広告もない。ただし国としては非常に面白く、日本を訪れたいという人は本当に多いのだが。」

 

   ロシア人の日本観光を自由化しようというなかでは、これは初めての試みではない。昨年12年も露日間では3ヶ月間の期限の一時査証、および3年間の数次査証を出すプロセスを簡略化する合意が結ばれた。しかしながら、この合意が対象としたのは観光客ではなく、商業的組織、企業、学術、スポーツ、文化分野の活動家、公式的な交流プログラムの参加者、ジャーナリストだった。事業コンタクトを活性化し、インバウンドの増加、人道的交流の拡大を図る目的でのビザ制度の簡略化問題は、4月のロシアを訪問した安部首相のプーチン大統領との会談の議題でも上げられ、共同声明に触れられている。

 

   過去2-3年、日本を訪れるロシア人観光客の数が増えた背景には、日本に乗り入れを行っているロシアの航空会社間の競争が熾烈化した事実がある。日本へと便を飛ばしているのは今やアエロフロート一社にとどまらず、「シベリア」「トランスアエロ」もそうだ。航空会社間の競争のおかげで日本へのチケット料金は下がっている。

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