2013.05.29 , 18:14

「ロスネフチ」と「INPEX」大陸棚開発の協力で合意

「ロスネフチ」と「INPEX」大陸棚開発の協力で合意

   ロシアの石油企業「ロスネフチ」は、ロシア大陸棚開発の新たなパートナーを獲得した。東京で29日、「ロスネフチ」と日本の大手石油企業「INPEX」は、オホーツク海大陸棚での油田開発協力に関する合意書に調印した。

 油田探査は2017年に開始され、その3年後に開発が始まる見込み。オホーツク海のロシア大陸棚にある「マガダン2」と「マガダン3」鉱区の原油埋蔵量は、およそ35億バレルとみられている。石油・ガス市場の専門家ボグダン・ズヴァルチ専門家は、次のようにコメントしている。

「『ロフネフチ』は現在、新たな石油の供給先を探している。そのため、もちろん日本との作業は『ロスネフチ』に一定のメリットを与え、どこかの地域への供給が減少した場合には、供給先を多角化することが可能となる。また日本も輸入先を多角化することができる。これにより、どこか1つの地域からの輸入に依存しなくてすむようになる。」

 日本が輸入する石油のほとんどは、中東から送られている。日本は石油輸入量の80パーセント以上を中東に頼っている。そのため、輸入先の多角化は理解できる。加えてオホーツク海の油田開発は、輸送の面から見ても有利だ。日本は現在、あらゆる地質調査作業への投資や、『ロスネフチ』が開発権を持つ鉱区の開発費を負担する意向も示している。そのほか『INPEX』は、新たな油田やガス田が発見された場合には、それぞれに対して「ボーナス」も支払うという。ロシア側にとってこれ以上の条件はないだろう。一方でINPEXとの合意は、より幅広い関係の中で検討する必要がある。「ロスネフチ」は4月、日本の「丸紅」と、液化天然ガス(LNG)プロジェクトでの協力に関する合意を結んだ。合意には、ロシア極東にLNG生産工場を建設する可能性も含まれている。

また別の日本企業「SODECO」は、すでに「ロスネフチ」と一緒に大陸棚プロジェクト「サハリン1」に参加している。投資会社「ウニベル・カピタル」分析課のドミトリー・アレクサンドロフ課長は、次のようにコメントしている。

「日本企業は、LNG工場の建設に参加し、LNGの輸入において一定の特恵を受けることができるだろう。」

 「ロスネフチ」のセチン社長は、「東京電力」と協議する予定だ。「東京電力」は最近、米国産LNGの購入契約を締結した。「ロスネフチ」と「東京電力」が協力した場合には、年間数百万トンのLNGが日本へ供給される可能性がある。

  •  
    シェアする