2013.06.23 , 14:51

ペテルブルグ国際経済サミット2013の結果

ペテルブルグ国際経済サミット2013の結果

   ペテルブルグでは国際経済フォーラムが閉幕した。最も重要な声明は、金曜日の全体会合でプーチン大統領が演説した際になされた。プーチン大統領はここで、ロシア経済発展のための新しいプログラムを発表したといえるだろう。

   これはモノポリストにとっては悪い知らせだが、他のビジネス、一般のロシア人にとっては良い知らせだ。来年から、インフレ率に対する料金引き上げ率が5年間固定される。つまりモノポリストらにとっては、料金引き上げではなく、内部のリソース成長に頼らなくてはならないことになる。大統領はそのような成長リソースが存在すると指摘している。

   ‐わが国のインフラ分野におけるモノポリーには、節約のためののり白が存在する。各企業は余分な支出削減と自らの効率性向上のためのプログラムを策定しなくてはならない。一方で、料金の固定化は、インフラ投資削減という悪影響を伴うものであってはならない。

   企業家たちやエコノミストらは、大統領のこのような発言を歓迎している。インフレ率を抑制するため、料金引き上げに歯止めをかける必要性はすでに長く口にされてきた。

   「BNP-パリブ」銀行のユリア・ツェプリャエワ主任エコノミストは、インフレスパイラルを脱却することによって、投資環境が改善されると指摘している。

   ‐2・3年の間に、インフレ率を4%から5%に抑えることが可能となるでしょう。それはマクロ経済的安定につながり、投資拡大のために望ましいマクロ経済指標を生み出します。またモノポリーに節約を促すことにもなります。これはモノポリー各社の株価にも良い影響を与えるでしょう。

   プーチン大統領は国家福祉基金から、インフラ事業への大規模な財政出動を行うと述べている。

   ‐そのような財政出動はロシア経済と将来世代のためになるものだ。資金は国の形を変え、発展の新しい発展を促すような事業に使われなくてはならない。そのために国家福祉基金の半分が投資に回されるだろう。重要なのは民間企業との共同出資になることだ。

   プロジェクトについてはすでにいくつかが選ばれている。そのなかには中央環状道路、モスクワ‐カザン新幹線、シベリア鉄道の近代化などが含まれている。国家福祉基金からは4500億ルーブルが拠出される。ロシアの各大企業らはフォーラムの枠内で様々な計画を発表したが、そのなかでも「ロスネフチ」は特に注目された。なぜならロシア経済史上最大ともいえる、中国への石油供給契約を結ぼうとしているからだ。これは25年間で3億6500万トンにのぼるもので、契約額は2700億ドルとなっている。「アルファ・バンク」のアレクサンドル・コルニロフ上席分析員は次のように指摘している。

   ‐契約の中では600億ドルが前払いとなっています。現在「ロスネフチ」の債務が700億ドルぐらいであることを考えれば、この契約を結べば、そのほとんどを返済することができるということです。第二に、「ロスネフチ」にとっては、中国との協力を継続することが重要です。将来的にこれはロシア国内のガス分野で多いに野心的な「ロスネフチ」を利することになり、中国との間でガス輸出における協力を行うまでになるかもしれません。

   もう一つ重要なのは、「ノワテク」が開発する「ヤマルLNG」プロジェクト拡大の動きだ。海外パートナーとして新しくこのプロジェクトに参加するのが中国のCNPCで、20%を受け取ることとなる。BKSグループのマクシム・シェイン戦略担当は、次のように指摘している。

   ‐「ヤマルLNG」はノワテクにとって、次の段階に成長するために重要なプロジェクトです。特に輸出分野においてはそうです。投資ができるパートナーの出現は良いことですし、パートナーがいなければプロジェクトの実現もままならなかったでしょう。

   また新しいパートナーの出現によって販売先も確保される。CNPCとの間では年間300万トン以上の中国へのLNG輸出が合意されている。

 

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