2013.11.11 , 18:06

星だけが聖火トーチより高くきらめく

星だけが聖火トーチより高くきらめく

五輪史上初の快挙が9日、ついになされた。聖火トーチが、宇宙空間に出たのだ。聖火リレーは、国際宇宙ステーションも通過した。ソチ冬季五輪開会式で点火用に使われるシンボル・トーチ「火の鳥の羽」が、ロシアの2宇宙飛行士により船外に持ち出された。

    国際宇宙ステーション・研究モジュールのハッチが開かれ、ロシアのオレグ・コトフ飛行士が、聖火トーチを手に宇宙空間に出た。彼はトーチを振り、地球のすべての人々に挨拶を送った。そのトーチを受け取ったのはエンジニアのセルゲイ・リャザンスキイ飛行士だ。この歴史的瞬間を記録したのは、ステーション外側に取り付けられ、気密ボックスの中に入ったビデオカメラだった。このユニークな映像は、地球のあらゆるTVが流した。ご覧になった方も多いだろう。

    オリンピック聖火トーチは、およそ1時間、飛行士らと宇宙遊泳した。コトフ、リャザンスキイ両飛行士は、ステーションや地球を背景に写真を撮るため、ちょっとした小休止をしながら何度かトーチを互いに手渡しあった。その後、両飛行士はステーションに戻り、作業を続けた。

    聖火を船外の宇宙空間に持ち出すというのは、宇宙ミッションに関連したあらゆること同様、技術的に複雑かつ困難な作戦だ。シナリオは、秒刻みで準備され、行われているすべては地球上、つまりモスクワ郊外のコロリョフにある宇宙飛行管理センターで注意深く見守られている。

    船外に出る際、トーチはしっかりとロープでコトフ飛行士にくくりつけられていた。彼は、自分にとって、ソチ五輪のシンボルであるトーチを宇宙空間でなくしてしまわないようにする事が、主要な課題の一つだったと述べている―

  「宇宙空間に持ち出される、どのような道具も機器も道具も、しっかり固着されていなければなりません。なぜなら、飛んでいってしまったり離れてしまったり、トーチが失われる可能性は十分に高いからです。そうならないよう、大変注意しました。」

    宇宙での聖火リレーには、もう一つ特質があった。トーチには火はつけられていなかったという点だ。酸素のない宇宙空間では、当然、火は燃えない。又ステーションでは、安全上の観点から火は使わない事になっている、しかし、トーチには火がつけられる日がやって来る。来年2月7日の第22回ソチ冬季オリンピックの開会式だ。その時、まさにこのトーチから、点火台に火がつけられるのだ。

    宇宙からこの地上に、11日、無事トーチは戻った。「ソチ2014」冬季五輪組織委員会の代表らは、ソユーズ宇宙船の降下カプセルで地球に帰還したロシアのフョードル・ユルチヒン飛行士の手から、シンボル・トーチ「火の鳥の羽」をしっかりと受け取った。

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