2013.11.15 , 14:05

モスクワ-ハノイ-ソウル アジア太平洋地域におけるロシアの立場強化

モスクワ-ハノイ-ソウル アジア太平洋地域におけるロシアの立場強化

   今週、ウラジーミル・プーチン大統領はベトナムと韓国を訪問し、非常に実り多い結果をもたらした。ロシア科学院東洋学研究所東南アジア豪州太平洋州研究センターのドミトリー・モシャコフ氏は次のように指摘している。

-今回中国を素通りする形で2つの隣国を南と東から訪問したことは非常に象徴的です。これは一定の兆候を示しています。ベトナムのみならず、東南アジア諸国、韓国、日本など、中国の諸隣国は、強大化する中国に懸念を持っているからです。

   いま、ロシアの東方政策が大きく変わろうとしている。これはロシア極東およびシベリアの開発や、ウラジオストクでのAPEC首脳会談開催、アジア太平洋地域の政治手続きへの参加、さらには地域各国との関係強化が物語っている。プーチン大統領がハノイとソウルを訪問したことは、この新しい政策がきわめて実り多いものであることの証左となった。

   ベトナムで結ばれた合意のほとんどは軍事分野でのものだ。ベトナム陸海軍の軍備の97%がロシア製のもので賄われている。ロシアはベトナムに対して、航空機、対空防衛設備、船舶、潜水艦を提供している。最近は軍事協力拡大を目指す合意も調印されている。

   しかし軍事協力がロシア・ベトナム関係のすべてではない。プーチン大統領の訪問中、石油ガスの採掘および精製に関する一連の文書にも調印が行われた。石油精製工場近代化事業に参加することによって、ロシア企業はアジア太平洋市場への既製品輸出の機会を手にすることとなる。ベトナム側は、ペチョラ海における天然資源開発の機会を得る。

   ソウルで調印された一連の文書も、韓国資本に対してロシアの門戸を開放し、基礎的施設事業への参加の道を開くことによって、朝鮮半島での困難な課題の解決に向けた方策を促すものとなっている。ビザ廃止に関する合意は、文化交流を盛んにし、ロシアと韓国の両国民の結びつきを強めるものとなるだろう。

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