2013.12. 7 , 10:24

ロシア憲法20周年にあたり恩赦発表

ロシア憲法20周年にあたり恩赦発表

ロシア憲法20周年にあたり大規模な恩赦が発表される。憲法記念日にあわせた恩赦実施の提案が、人権評議会からプーチン大統領に渡された。この評議会は、大統領自らが設立したものだ。恩赦の正確な時期については明らかにされていないが、人権活動家達は、一部の囚人らは、今度の新年を自宅で迎えられるだろうと見ている。

12月12日は、ロシア憲法が発布されてから20年目に当たる。大統領は、この出来事の意義を、大規模な恩赦という形で強調したいと決めた。しかし、重犯罪者や治安機関の職員に対し暴力を振るった人物だけは、その対象から外される。

   法学博士であるボリス・ナジェジディン氏は「恩赦は、その国がどれだけヒューマニズムに富んだ国かを示すものと言えるが、それが再犯につながるものであってはならず、今日万一逮捕されても翌日には国は許してくれるといった間違った印象を作り出すようであってはならない」と指摘し、次のようい続けた―

   「恩赦それ自体は、良いことです。ロシアには、刑務所に収監されている人々が83万5千人いますが、そのうちかなりの部分は、軽いか中程度の罪を犯した人々です。ここには、レイプ犯や異常犯罪者は含まれません。非常に多くの人が初犯で、不注意さゆえに罪を犯し投獄されています。

   又刑務所には、乳飲み子を抱えた女性も多く収監されています。こうした人々のうちかなりの数は、裁判の前に、罰の大部分を受けています。よく知られているように、監獄での長い暮らしは、誰にも良い影響を及ぼしません。それゆえ、恩赦が十分広い範囲で計画されている事は、歓迎できます。」

   そうした事を背景に、多くの人が関心を持っているのは、話題を集めた「あの事件」の関係者は果たして恩赦の対象に含まれるのか否か、という問いだ。例えば、モスクワ最大のロシア正教会、救世主ハリストス大聖堂で冒涜的な行動をとった女性グループ「Pussy Riot」の場合や、ボロトナヤ広場やクレムリンの壁の近くで当局への「不同意」をアピールする行動が行われた際、治安機関の指示に従わなかった若者達の場合である。ペテン行為をしたと非難された元国防省高官などについても、どうなるか注目されている。

   これについて人権問題に関する大統領評議会のメンバーであるアレクサンドル・ブロッド氏は「今の段階で、誰が自由になるのかについて、言うことはできない」とし、次のように続けた―

   「恩赦の文書に具体的にどんな名前が含まれるのかという問題は、具体的に明らかにされていません。示されているのは、項目の一覧だけです。ただ私個人の意見では、ボロトナヤ広場での事件に関係した人々は、恩赦プランには含まれないでしょう。あの場合、警察官など治安機関職員に対し暴力が振るわれたからです。注目される他の事件に関しては、推測はできますが、それは法律的アプローチとはいえません。それゆえ我々は、承認され署名のなった法律や項目のリストを待つ事になるでしょう。」

   プーチン大統領は、恩赦法案を個人的に議会下院に持ち出す事を決めた。この事は、恩赦という人道的行為に大きな重みと意味を与えるだろう。恩赦が実施されるのは、もうすぐだ。多くの受刑者らは、2014年の新年を家族達に囲まれて迎える現実的チャンスを手にしたのである。

   タチヤナ・タブノワ

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