2014.04.24 , 18:17

「ゲオルギーのリボン」10周年

「ゲオルギーのリボン」10周年

   ロシアでは24日、市民キャンペーン「ゲオルギーのリボン2014」がスタートした。黒とオレンジの縞模様のリボンは、ロシアだけでなく、旧ソ連諸国でもよく知られている。「ゲオルギーのリボン」は、 ファシズムに対する偉大な勝利のシンボルだ。

   「ゲオルギーのリボン」は数十カ国で、人々の洋服の襟元につけられたり、バックや自動車のアンテナに結ばれる。「ゲオルギーのリボン」キャンペーンが始まってから、今年で10年目を迎えた。今年も各都市の街頭でリボンが配布される。リボンは、ロシアで最も尊敬される軍の勲章である聖ゲオルギー勲章のリボンのレプリカだ。この勲章は200年以上もの間、戦場での偉業に対して授与されてきた。リボンの黒とオレンジの色は、戦場に立ち上る煙と炎を象徴している。このリボンは第二次世界大戦中、ソ連で栄誉勲章のリボンとしてよみがえり、その後は「勝利メダル」にも用いられた。

   「ゲオルギーのリボン」キャンペーンを実施しているのは、国際情報通信社「ラシーア・セヴォードニャ(Russia Today)」と、ロシアの社会組織「学生共同体」。「学生共同体」のオレーシャ・ヴォルチェンコワ地域責任者は、若者の間で「ゲオルギーのリボン」がこれほどの人気を獲得した理由について、次のように語っている。

   「若者は国の英雄や栄光のシンボルを求めています。私たちは知らぬ間にロシアの新たなシンボル『ゲオルギーのリボン』を生み出したのです。そして現在、大勢の人がこの勝利のシンボルとロシアを関連付けています。若者たちは、自分たちの歴史に誇りを感じたいのです。若者は『ゲオルギーのリボン』キャンペーンに参加することで、たくさんのポジティブな感情や、自分たちは重要で正しいことを行っているという感情を得ているのです。町でリボンを配布しているボランティアの前で1台のバスが止まり、乗っていた人々がリボンを欲しがったこともありました。」

   「ゲオルギーのリボン」を持っている人たちは、ファシズムに勝利した人々への敬意を表しているだけでなく、平和で民主主義的な未来も願っている。東欧を含む一連の国々では最近、ファシズムを正当化する傾向がみられている。ロシア軍事歴史協会のミハイル・ミャグコフ責任者は、現在の状況における「ゲオルギーのリボン」キャンペーンの意義について、次のように語っている。

   「このキャンペーンは、歴史を忘れてしまった人々に、私たちがナチズムに勝利した兵士たちの子孫であることを思い起こさせます。私たちは平和を支持しています。私たちはファシズムに反対し、この『疫病』が再び私たちを脅かすことを許しません。ゲオルギーのリボンは、歴史を忘れずに、そして歴史が他の国々でも忘れられることがないことを願っている社会の健全な力を一つにしています。」

   「ゲオルギーのリボン」キャンペーンの主な目的は、最も恐ろしい戦争で勝利した人々やその勝利の価値を新たな世代に伝えること、そして全ての人のために平和で民主主義的な未来を保障するための手助けを行うことだ。

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