2014.04.28 , 18:40

シベリアにバイオトイレを

シベリアにバイオトイレを

ロシアのサハ共和国(旧称ヤクート)は、露日北極技術センターを創設する計画だ。

   だがこれは将来のことで 、今はよりシンプルで実用的な課題がある。その第一計画の一つとして、サハ共和国と日本のバイオトイレに関する合弁会社が設立されるかもしれない。これについてロシア科学アカデミー・シベリア支部ヤクート科学センター付属「イスプィタテリヌィ・ポリゴン・ホロダ」社のアナトーリー・チョムチョエフ最高経営責任者と、正和電工の橘井敏弘社長が協議した。

   正和電工は、生活をより快適にするための装置などの特許や商標を持っている。その一つに水を使わないバイオトイレがある。このバイオトイレは、気温がマイナス40度からプラスの60度までの範囲で使用することができる。正和電工のバイオトイレは、臭わず、吸着剤は交換できるうえ、送電網からも太陽電池からも給電できる、議論の余地のないメリットをもっている。そのため日本や外国で大きな需要を獲得している。

   アナチーリー・チョムチョエフ氏は、このようなバイオトイレは極北や北極圏の困難な場所に住む住民にとって特に必要だとの考えを表し、次のように語っている。

   「私は、日本の革新者たちとの最初の協力プロジェクトとして、個人の住居、施設、組織などのための常設のバイオトイレの設置に関する共同作業を提案しました。日本ではこのようなバイオトイレがずいぶん前から存在しています。ですが私たちの田舎では、今も前世紀レベルのトイレが使われています。これは近代的ではなく、環境にも優しくありません。そのため、私たちにとってはまず、北極圏の厳しい環境の中で暮らす村の人々の生活をより快適にすることが重要なのです。正和電工のバイオトイレは、廃棄物を分解するおがくずの特殊な性質を基に稼働します。ですがこのようなバイオトイレは非常に高価です。そのため私たちは、コストを大幅に削減するためにロシアの材料を最大限活用する合弁企業を設立することで合意しました。それは、国際基準に合致する安価な金属やその他の部品などです。日本からは装置の重要なユニットが提供されます。また正和電工は、バイオトイレの電子部品の電圧をロシアの220V、周波数50Hzに適応させることについても合意しました。」

   製品の価格低下により、東南アジア諸国へはさらに輸出が拡大され、日本国内でも需要が高まる可能性がある。なぜなら合弁企業は製品のコストを削減することで、障害を抱える人々やお年寄りなど、今は価格面で手が届かないものの、このバイオトイレを最も必要としている人々に大きなサービスを提供することができるかもしれないからだ。

   チョムチョエフ氏のアイデアは、サハ共和国の経済省が支持している。

   正和電工の橘井敏弘社長は北海道新聞のインタビューで、同社はバイオトイレ・プロジェクトで協力する意向を持っているため、正和電工のバイオトイレがサハ共和国の住民に必要とされることを望んでいるとの考えを表した。

   サハ共和国では2015年にバイオトイレの製造に関する合弁企業が設立される見込みだ。

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