2014.06. 1 , 09:48

喫煙者に宣戦布告したロシア

喫煙者に宣戦布告したロシア

  ロシアでは6月1日から禁煙法が強化された。喫煙者たちは今後、タバコを吸う場所を探すために、努力しなければならない。住宅を出たとたんに喫煙が禁止される。住宅の入口、バスの停留所、地下歩道、鉄道駅、空港、浜辺、スタジアムなどでたばこを吸うことはできない。

  原則的に屋外では喫煙できるが、近くに学校や幼稚園、教育施設、病院、地下鉄駅、美術館や博物館、劇場などがないかを確認しなければならない。長距離列車では、停車中に屋根のないプラットフォームでのみ喫煙が可能となる。なお郊外列車では、このような可能性も完全に奪われる。

   ショッピングセンターやホテルでも喫煙が禁止される。クラブ、バー、レストランなどでは、喫煙席が廃止される。この状況に、喫煙者だけでなく、ビジネスマンも大きな憤りを表している。レストランは、喫煙客の大部分を失う恐れがあると懸念している。飲食企業Life Pub Groupの共同経営者デニス・ポプコフ氏は、国際的な経験によると、はじめは実際に客足が減るが、その後は家族連れが増えることで来客数が元に戻ると指摘し、次のように語っている。

   「この法律にはマイナスはなく、プラスしかない。人々の喫煙量が減り、レストランでは、たばこを吸わない人たちに、より快適に時間を過ごしてもらうことができる。これが来客数に影響することは一切ない。また、法律は夏に施行された。この時期、屋外は暖かく、外でたばこを吸うことに問題はない。恐らく、この法律によって喫煙が減ることはないだろう。また、食べたり飲んだりする量が減ることもないだろう。」

   ロシア保健・社会開発省の情報によると、禁煙法により、すでに心血管疾患の死亡率が低下したという。ロシアでは、2014年の心血管疾患の死亡率が前年より15パーセント減少したほか、喫煙者も大幅に減った。国際消費者連盟のドミトリー・ヤニン理事長は、6月1日から強化された禁煙法により、たばこの生産者は大きな損失を被る可能性があるとの考えを表し、次のように語っている。

   「喫煙の禁止で最も被害を受けるのは、自分に害を与えることが少なくなる喫煙者ではなく、たばこ会社だ。なぜなら、喫煙所が廃止されたオフィスでは、1日の喫煙本数が一人当たりすでに20本ではなく、平均でたったの12本になっているからだ。」

   また6月1日から、禁煙法のもう1つの条項も施行された。これにより、店舗から、たばこやたばこを表現したものが消える。その代りに、白い紙の価格表が用意される。なお、たばこの価格も引き上げられる。タバコは毎年値上げされる予定だ。

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