2014.07.26 , 13:54

中国、ミサイルの脅威を迎撃へ

中国、ミサイルの脅威を迎撃へ

   中国は短中距離ミサイル攻撃手段を行使する可能性があった。これは通常の対空防衛システムの拡大に戦術ミサイル弾頭の攻撃ポテンシャルを付加したものを指す。中国が地上型ミサイル迎撃機器の実験に成功したという報道を受けて、ロシア人専門家らの間からはこうした仮定が挙げられた。実験が行われたのは7月23日。実験では大陸弾道弾の迎撃課題は与えられなかった。ロシア人専門家らは、これは中国がそうした機器をまだ有していないからだと指摘している。

   中国が地上発射型の対空防衛システムの実験を行うのは2010年から開始して今回で3度目となる。米国カナダ研究所の副所長をつとめるパーヴェル・ゾロタリョフ少将補は、これは対空防衛軍の試験的要素を関連があったとの見方を示し、次のように語っている。

   「ここで使われた技術的ソリューションはロシアから借用されたもの以外のソリューションが使用される可能性は十分にあった。中国にとっては短中距離ミサイル防衛は戦略ミサイル防衛よりもずっとアクチュアルな課題であり、だからこそ米国はまず、自国の空母の行動を支柱としたアジアにおける軍事力を構築する課題を立てている。中国はこのシリーズのミサイルポテンシャルを伸長しており、これが米国の憂慮を招き、日本の地域対空防衛の拡大を促している。一方で中国は対照的に、米国の海上ミサイルの脅威を迎撃する可能性を完璧なものにしようとしている。」

   軍事学博士のコンスタンチン・シフコフ大佐は、中国が実験に用いたのは戦術ミサイルか、よくても戦域ミサイルだろうとも見方を示し、次のように語っている。

   「数千キロメートルの射程距離を持つ戦略的レベルの大陸弾道弾ミサイルを迎撃する課題は、中国はこなしきれていない。こうしたものの弾道弾は秒速3-5キロメートルで、こうした速度に中国の対空防衛システムは働かない。秒速2キロメートルはちょうどこれが迎撃できる速度のものだが、これはちょうど機動・作戦的行動半径のミサイルに相当する。この射程距離はそう長いものではなく、最高で300キロメートルとなる。この範囲では中国は米国、インドのミサイルを迎撃する能力を持つ。ほかの距離のものはない。つまり、中国の対空防衛は具体的な攻撃を想定したものとなっている。」

   米国国防総省はアジアの対空防衛を日本、韓国、豪州と太平洋上に配備している。これに対し、ロシアと中国はこの分野で協議を活発化させているが、どの分野で協力を深めることが可能なのか、ゾロタリョフ氏は次のような見方を示している。

   「まず、情報路線だろう。ロシアはミサイル攻撃の最新の警告システムを有している。ロシアはアルマヴィール、カリニングラードに最新のレーダーシステムを拡大しているほか、極東にも配備している。北朝鮮のミサイル実験に関連するなど、不透明な条件下では、情報交換とこの分野での協力は両国に重要だ。」

   中国の対空防衛実験は韓国領内に米国のTHAAD配備が行われる可能性が明らかにされたことを背景に行われた。ロシアはこれに警戒感を示し、韓国に対して一歩踏み出す前に慎重な判断を行うよう呼びかけている。配備が行われれば地域の戦略状況に否定的な影響はま逃れず、北東アジアの軍拡競争を招きかねない。

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