2014.07.31 , 16:44

ボーイング機の悲劇、解明を遅らせようとするキエフ

ボーイング機の悲劇、解明を遅らせようとするキエフ

  キエフはマレーシア航空のボーイング機の悲劇の解明に資する証拠の数々を隠滅しようとしている。国連安保理会合で、ロシアのヴィターリイ・チュルキン国連大使が以上のような危惧を表明した。31日、国際調査団は、墜落現場に侵入するべく、はや5回目のトライを行ったが、失敗に終わった。ウクライナ軍からの砲火が止まず、墜落機の残骸がある地点に辿り着けないのだ。ロシアのラヴロフ外相は、これは国連安保理決議第2166号への明白な違反である、と述べている。

  「ウクライナ上空におけるマレーシア航空のボーイング機の悲劇を解明するための公正かつ独立な調査の必要性に関する国連安保理決議の実現が阻まれている。この決議の絶対的履行を強く求める。とりわけ、墜落機の残骸のある地区における軍事行動の即時停止を要求した条項の実現を強く求める。この要求は、キエフを擁護する一部西側諸国の黙認のもと、ウクライナ軍によって深刻に侵害されており、そのことによって、国際調査団の早急な作業開始が阻害されている」

   ドンバスの義勇兵らはボーイング機墜落の最初の瞬間から、捜索活動への直接参加を行った。事故現場を封鎖し、遺体や遺留品を探し、身元確認を行った。そうして得られた全ての情報が、墜落機のブラックボックスとともに、国際調査団に送られた。しかし、そこから先は、専門家集団こそが、墜落現場で作業を行わねばならなかった。オランダ、オーストラリア、OSCEの専門家たちが調査団を結成し、ウクライナ南東部に派遣された。しかし、そこではウクライナ軍が侵略的な軍事行動を行っていた。子止みなき銃撃、砲撃。そのことの公式的な説明はこうだ。キエフ政権は、調査団が落ち着いて作業を出来るようにするため、現場を自らの管理化に置こうとしているのだ、と。しかし、日を追うごとに、調査団が悲劇の全体像を復元できる見込みは萎んでいっている。とりわけ苦々しいのは、まだ被害者の遺体が全て発見されてはいない、という事実である。現地の気温は30度、時折雨も降っている。しかし遺族が泣いても叫んでも、攻撃をやめて現場を調査団に明け渡すようキエフを動かすには足りない。

   ウクライナ議会は31日、ボーイング機墜落現場の警護のためにオーストラリア警察の部隊の駐進を許すと発表した。警備隊は250人規模。現場到着がいつになるかは不明だ。そうしている間にも時計の針は進む。

 

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