2014.09. 6 , 14:05

来春に向け育成進むモスクワの自転車観光ガイド

来春に向け育成進むモスクワの自転車観光ガイド

 来年の春、モスクワを訪れる観光客は、自転車に乗って街を楽しむことができるようになる。そうしたお客さんを案内する、特別のガイドさんの養成がこの春始まった。

   モスクワ市内の自転車観光は、次第に珍しいものではなくなってきているとはいえ、この極めて興味深いタイプの観光を発展させるために必要な、特別のガイドさんは恒常的に不足している。

 この問題を解決しようと立ち上がったのが、モスクワ市「環状道路(サドーヴォエ・カリツォー)」博物館のオリガ・イワノワ-ゴロツィナ館長だ。

 「1年前、私どもの博物館は、モスクワを観光する初めての自転車ルートを作りました。私達は、この街を一つの博物館と捉え始めたのです。昨年夏、8月2日に、トゥルブナヤ広場から『見えない川』に沿った自転車遠足がスタートしました。『見えない川』というのは、モスクワ改造の過程で、かつて氾濫を繰り返し市民に迷惑をかけたため、今では地上ではなく地下を流れるようになったネグリンナヤ川の事です。

 このコースに続いて、私達が作ったのが、トゥルブナヤ広場から、今度はヤウザ並木通りまでのものです。これは、モスクワ市中心部を環状に取り巻く並木道に沿った一連の遠足コースの始まりとなりました。この自転車遠足は、サイクルスポーツの発展と相まって、ますます大きな人気を集めています。新しい自転車専用道路もできています。

 そうした中で、私達は、ただ遠足コースを増やす事に取り組むだけでは不十分だ、専門のガイド不足の問題にも取り組む必要があると理解するようになりました。そのため私どもの博物館は、自転車観光ガイド養成プロジェクトを立ち上げたのです。」

 モスクワ市文化局の支持を得て、イワノワ-ゴリツィナ館長は、博物館に付属する形で自転車ガイド学校を組織した。そこでの養成期間は半年で、理論的・実践的な知識を得ることができる。なお受講者は、モスクワにこれまであった観光ガイド学校で得られるような知識以外に、特殊な、しかしガイドとして必要不可欠な知識や技能も身につけることになっている。それは、俳優的な要素や優れた話術、洗練された振る舞い、安全に関する知識、ガイドとして使用するコンピューター機器取扱いの知識といったものだ。「サドーヴォエ・カリツォー」博物館付属自転車観光ガイド学校は、この分野の教育機関としては、中心的なものとなるだろう。

 イワノワ-ゴリツィナ館長は、ロシア人のみならず外国人観光客相手のガイドも養成したいと考えている。

 「私達は、しかるべき卒業証書を持ち、実践経験があり、外国人ツーリストを扱う技能を持った人達を自転車に乗せたいと考えています。そうした人達のために、私達は、特別な養成コースを作っているのです。」

 イワノフ-ゴリツィナ館長は、自転車観光は今後年を追うごとに益々人気を集めるだろうと確信している。モスクワ市内を自転車で走る条件は、ますます快適なものとなりつつあり、自転車観光により、歩くよりもはるかに多くの、あるいは交通渋滞の中バスに乗って回るよりもずっと多くの名所旧跡を訪ねる事ができるからだ。さらに、大きなバスでは到底回れない、モスクワ市内の魅力的な横丁などに気軽に入る事も可能だ。また、ここ最近、モスクワ市政府の努力により整備の進んだ、緑豊かな多くの公園内を、自転車で颯爽と「散歩」するのも楽しいだろう。

  •  
    シェアする