2014.09.24 , 16:11

ロシア軍の再軍備、急速に展開

ロシア軍の再軍備、急速に展開

   ロシアは2020年までに戦略核兵器をすべて刷新する。国防産業を一手に管理するドミトリー・ロゴジン副首相が明らかにした。核兵器の刷新は主要な目的遂行のために欠かせない。その目的とは、軍事行動のいかなる場面においても課題を効果的にこなすことのできるコンパクトで機動性の高い専門的軍隊をロシアに作ることだ。

   ロシア軍事改革の枠内で採択された軍隊の再軍備プログラムは予想を上回るテンポで展開している。ロゴジン副首相によると、2020年までにロシアは戦略核兵器の刷新を当初の計画どおりの70%ではなく、すでに100%完了する。ロゴジン副首相は、この際に重点が置かれているのは数量ではなく、兵器の全く新たな質であり、これは軍の意図的な人員縮小を背景に国の防衛力アップを約束するものだとして次のように述べている。

   「兵器は多く持つ必要はない。ソ連時代のように山のように兵器を作ったあげく、さて、これをどうしようと悩むようではいけない。われわれが作らねばならないのはいかなる戦闘場面にも投入できるコンパクトな軍隊だ。ロシアは世界で一番大きな国だが、人口はそれに比べて多くなく、フランスとドイツを合わせたほどしかない。このためロシアの課題は、各兵士、各将校が5人分の働きを行えるような兵器を作ることとなる。このほか兵器は、兵士が実際の戦場に立たずとも戦えるようなものでなければならない。」

   再軍備に国は巨額を投じた。2014年だけをとっても国防省の支出は2兆3千億ルーブル(約600億ドル)となる見込みだ。元陸軍大佐で現在は軍事評論家のヴィクトル・リトフキン氏は、その5分の1がロシアの核ミサイルの盾の刷新に充当されるとの見方を示し、次のように語っている。

   「こんにち、新型戦略ミサイル潜水巡洋艦『ユーリー・ドルゴルキー』が軍備に加えられようとしているが、こうした巡洋艦は合わせて8隻になる見込みだ。それぞれに潜水艦発射弾道ミサイル『ブラーヴァ』が16基と6つの核弾頭が搭載される。こんにち、ロシアは戦略ミサイル423基と1494発の核弾頭を保有しているが、第四次戦略兵器削減条約(新START)によればロシアは700基の配備ミサイルとさらに100基の備蓄用ミサイル、1550発の核弾頭を保有することができる。このことからロシアの課題は戦略核兵器の縮小ではないことは明白だ。」

   だがこれらの刷新は不可欠だ。たとえば伝説的な大陸間弾道ミサイル「ヴォエヴォダ」(NATOのコードネームはSatan)などは2026年まで配備に残る。だがミサイル「ソトカ」(NATOのコードネームはSS-19 Stiletto)はそろそろ使用期限が終わりに差し掛かっている。これに代わって開発されているのが新たな大陸間弾道ミサイル「サルマト」。これは「ヴォエヴォダ」を上回る威力を持つ。「ソトカ」に代わって軍備に入るのが固形燃料型ミサイルRS-24「ヤルス」だ。2014年末までにヤルスは3つの師団に配備される。核兵器をはじめとする最新のハイテク兵器は高い防衛能力を約束する。これこそがロシアの軍事改革がたどり着こうとしている先なのだ。

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