2014.10.21 , 12:11

ドイツ ウクライナでのマレー機墜落事件について自説を示す

ドイツ ウクライナでのマレー機墜落事件について自説を示す

ドイツの週刊誌Spiegelは、ウクライナ当局が提出したマレーシア航空機墜落事故の写真は、偽造されたものだったと報じた。同誌によれば、ドイツ連邦諜報庁(BND)のゲアハルト・シンドラー長官が述べたもので、その一方で長官は、当時マレー機の近くをウクライナの攻撃機スホイ25型機が飛行中だったとするロシア国防省の主張を否定している。彼らの説では、マレー機は、ドンバスの義勇軍により奪われたと見られるウクライナの地対空ミサイル「ブーク」により撃墜されたという。

シンドラー長官は、ドイツ連邦議会監視委員会の席上、今年7月17日ウクライナ上空を飛行中だったマレーシア航空ボーイング777型機に起きた出来事に関し、自らの見解を明らかにし「旅客機は、ウクライナ軍に配備されていた地対空・防空ミサイル『ブーク』により撃墜された」と述べた。ただ長官は「撃墜は義勇軍が奪った『ブーク』ミサイルによるものだったと確信する」としながらも、自説を証明する根拠を示さなかった。その一方で長官は「以前キエフ当局が提出した現地の衛星写真は偽物だった」と指摘している。

誰が写真を偽造したかは、明らかだ。ウクライナに、宇宙から写真を撮るような力はない以上、米国政府がキエフ当局と共同ででっち上げたのだ。ロシア国防省は、キエフ当局が公表した写真と自分達のものを比較し、すぐ不審な点を指摘し、ロシアと米国の衛星のデータを公開で比較分析するよう提案した。しかし米国は、この提案を斥けた。

なぜ国際民間航空機関(ICAO)あるいは事故状況の調査を委任されているオランダの代表者らは、米国にそれを求めなかったのだろう? これはこの事件をめぐる多くのクエスチョンの一つである。世界安全飛行基金(FSF,本部ワシントン)理事会のメンバーで、コンサルティング分析機関「飛行安全」の代表を務めるワレーリイ・シェルコヴニク氏は「なぜ国際的な調査グループは行動にでないのか? 」という問いを提起した―

「ウクライナ側は、ICAOに、すべての軍用機の飛行計画や、あの時期の攻撃記録、ウクライナの航空管制センターとウクライナ空軍の指令所の間で交わされたすべての記録など、あらゆる情報を提出しなければならない。又あらゆる録音や無線記録も提出しなくてはならない。しかしそうした物は何もないのだ。我々は、ICAOが口を閉ざしている事に驚いている。なぜなら、国際民間航空条約の第13附属書によれば、そうした資料はすべて、集められなければならないからだ。」

事実の代わりに出されるのは、仮説や憶測、疑惑ばかりだ。ロシア国防省は、悲劇の事実上すぐ後、マレー機が墜落した瞬間、ウクライナの攻撃機スホイ25型機が、そのすぐ隣を飛行していた事を示す客観的な監視データを公表した。しかしウクライナのポロシェンコ大統領は、そうした事実などなかったと述べ、米国務省は報道官を通じ「ホワイトハウスには、ロシア国防省の主張を覆す非常にたくさんの証拠がある」と伝えた。しかし、今に至るまで一つも、そんな証拠は公表されていない。又誰1人、7月17日の昼、地対空ミサイル・システム「ブーク」の監視レーダー9С18「クーポル」の稼働が確認された事(9つが稼働していた)に反論できていない。悲劇までの数日間、レーダー9С18が7つか8つ稼働していたが、18日からは、つまり悲劇があった直後から、その数は2つか3つとなった。これはロシアの客観的な監視手段により確認されている。しかし国際的な調査官や欧米は、この情報を単に無視した。そして、ドンバスの義勇軍が「ブーク」を奪い、自分達の領土に移し訓練をして、マレー機を撃ち落としたとの憶測だけの説が、極めて「人気」となった。悲劇が起きるまで、ウクライナ軍は「ブーク」が奪われたなどと言う事は絶対無いと言っていたにもかかわらずだ。

ロシア政府は、客観的で透明性の高い調査が続けられるべきだと、強く主張している。

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