2014.10.31 , 13:10

ノヴォシビルスクでダイアモンドを超えるダイアモンド開発

ノヴォシビルスクでダイアモンドを超えるダイアモンド開発

シベリアのノヴォシビルスクで、特殊な構造をもつダイアモンドから、極めて硬度の高い物質が作成された。研磨・掘削機械の寿命が飛躍的に伸びることになりそうだ。

この素材を用いた工作機械は従来の合成ダイアモンドやダイアモンドと硬い合金の混合物を用いたものを「20倍上回っている」ことが実験で証明された。切断速度は1分間に140m。空前絶後の切れ味だという。秘訣は素材にロシアにしか産出しない特殊なダイアモンドが組み込まれていることにある。宝飾品用の宝石ではない、ヤクーチヤの隕石クレーターにのみ存在する、微細なダイアモンドだ。ロシア科学アカデミーシベリア支部地質鉱物学研究所のワレンチン・アファナシエフ氏は次のように語る。

「クレーターはおよそ3600万年前にできた。隕石が、黒鉛を豊富に含む鉱石を直撃した。その衝撃はあまりに大きく、鉱物は融解し、高温・高圧により、黒鉛は特殊な構造をもつダイアモンドに変成した。この特殊な構造が、ダイアモンドに高い研磨性能を付与したのである」

クレーターには宝飾用ダイアモンドより遥かに多くの工業用ダイアモンドが存在している。採掘は1980年代まで行われ、中断された。合成ダイアモンド製造工場の建設が優先されたのである。しかし今やヤクーチヤ・クレーターの天然ダイアモンドは、それをもとに世界に類例のない超高硬度物質を創り出すという形で、シベリアの科学者たちによって見事に「復権」された。製造の秘密について、再びアファナシエフ氏。

「粉状ダイアモンドを一定の物質とともに鋳る。たとえば、コバルトやシリコンとともに鋳造した。10万気圧・2000度を作り出す器具が使われる。こうして研磨・掘削用機械の刃先に使われる、ハイテク物質が仕上がるのだ」

この物質が極めて重要な役割を演じ得るのは、たとえば機械工作や、有用鉱物の採掘、特にシェールガスの採掘であるという。掘削用の機械は重労働にすぐに疲労し、寿命を迎え、出費が嵩んでしまう。その点、超高硬度なこの新素材なら、遥かに長持ちだ。価格は未定。決まり次第、市場にお目見えする。

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