2014.11.20 , 13:09

東アジアのトライアングルは成功するか?

東アジアのトライアングルは成功するか?

日本外務省は、先日ミャンマーでのASEANサミットで安部首相が行った提案に対する韓国の朴 槿惠大統領の肯定的な反応に歓迎の意を表した。この提案は日中韓の最高レベルの会談の再開に関連している。

こうした3国首脳会談は2012年5月の北京を最後にもう2年以上も行われていない。これ以来、日本と中韓との関係は、領土論争と過去の軍国主義に対する隣国の否定的姿勢を背景に悪化していた。こうした状況で日本は、安部首相の提案に対する朴大統領の外交上の反応に満足の意を表した。岸田外相は、この方向性で韓国側からこの先もアプローチがなされることを期待するとの声明を表している。

ロシア科学アカデミー極東研究所の朝鮮問題専門家、コンスタンチン・アスモロフ氏は、仮に3国首脳会談が成立しても、それが東アジアの運命を決めるような結果をもたらすとは考えにくいとの見方を示し、次のように語っている。

「3国間の関係は現在、実際一番いいとは言いがたい。3国首脳会談の再開を示唆する声明が出されたということは、対話への一歩を踏み出す構えがそれぞれにあるということだ。だが、会談が成立しても、だいたいにおいてセレモニー的な性格をもつものに留まり、そのあと、関係改善にむけた何らかの具体的な歩みが採られることになると思われる。現段階での3国首脳会談の再開が合意されたということは、発案にすぎない。この先の実現化過程を見極める必要がある。諸国間には過去の日本の軍国主義に関してあまりにも深刻な意見の相違が存在している。これを克服するには長期にわたる大きな準備作業が要される。」

中国は、3国首脳会談が行われるためには日本が良い雰囲気作りを行う必要があるとの見方を示している。中国外務省のフン・レイ報道官は、中国は日韓との関係発展に大きな意味を付与しており、日本が近隣諸国との関係構築に真摯な協力を行うよう期待しているとの声明を表した。中韓は日本の靖国神社に首相や閣僚が参拝するたびに大きな苛立ちを表している。

アレクサンドル・パノフ元駐日ロシア大使は、韓国と中国は靖国神社を日本の軍国主義の象徴として捉えているとして、次のように語っている。

「これによって今日日本はアジア太平洋地域でほぼ孤立状態に陥ってしまっており、必死でこれから脱却しようとしている。北京で、何年ぶりかに成立した安部・習首脳会談を目前に控えて行われた外交レベルの交渉では、日本側は中国から出されているシグナルは理解していることが示された。安部首相も内閣閣僚もしばらくは靖国参拝を控えるのではないだろうか。」

このことから、3国首脳会談に向けた準備そのものがこの地域の状態を緩和するのではないかと予想できる。

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