2014.12.10 , 12:27

ロシアの若者はJ-FESTが大好き (写真)

  日本のポップ文化を紹介する大規模でエネルギッシュなフェスティヴァルJ-FESTが今年もモスクワで開かれ、ロシアの若者たちの大きな注目を集めました。今回で6回目を数えるJ-FESTのスローガンは「日本が近くなる」。

  11月29日、30日の2日間にわたって、会場となったコスモスホテル内のコンサートホールには大勢の人々が詰め掛けました。J-FESTではコスプレコ ンテストが開催され、ホテルのロビーには、工夫を凝らした衣装を身に着け、日本のアニメの主人公たちなりきった数百人の若者があふれかえりました。今回の コンテストの賞品は日本への旅行ということで若者たちのコスプレにも熱が入っていました。

  今回のフェスティヴァルでは大衆演劇「京弥」に大きな関心が集まりました。ロシアでは歌舞伎の公演は珍しく、なかなかロシア人の間で本物を見たという人はまだそれほど多くありません。しかし今回のJ-FESTの「京弥」の舞台で、人々は日本のユニークな演劇に親しむことができました。「京弥」にとってはこれが初めての海外公演で、今回はJ-FESTの主催者たちの招待により、モスクワ公演が実現しました。「京弥」の公演は大喝采のうちに幕を閉じ、メンバーたちもモスクワを訪れたことに満足したようです。また今回、メンバーたちは日本舞踊のマスタークラスを行いました。参加希望者は予想を大きく上回る数となりました。「ラジオ・スプートニク」のリュドミーラ・サーキャン記者がメンバーのひとり、白富士一馬(しらふじ・かずま)さんにお話を伺いましたので、お聞きいただきましょう。

  

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   さて、J-FESTはロシアの人々に毎年、日本のポップカルチャーの新たな一面を紹介するものとなっています。今年のプログラムには映画上映や芝居の上演、ダンスショー、コンサート、レクチャー、マスタークラス、格闘技のデモンストレーションなどが組み込まれました。日本の伝統文化に興味がある人々は書道やいけばな、おりがみ、墨絵などにチャレンジしました。また将棋や囲碁に関心がある人たちは、周囲の様子も気にせず、ゲームに没頭していました。一方、歌が好きな人々のために、全ロシアカラオケコンクールも開かれました。

   何が日本文化フェスティヴァルに多くの若者をひきつけるのでしょうか。リュドミーラ・サーキャン記者がフェスティヴァルに訪れた若者たちに質問を投げかけました。まずは学生だというアリーナさんはこんな風に答えています。

   「わたしにとって、このフェスティヴァルは日本の若者の文化に近づくことができる貴重なチャンスです。Jロック、Jポップ、コスプレ、ゴスロリなど、本当にさまざまなポップカルチャーがあり、それぞれが自分に近いと感じるものを見つけることができます。コスプレコンクールに参加して、誰かに自分を見てもらいたいと思う人もいれば、ただ楽しむために参加する人もいます。わたしにとっては最高の楽しみです。わたしは学生で、あまり自由な時間がありません。しかしこのフェスティヴァルは週末に開かれるので、有益に休日を過ごすことができます。日本の人々と話をすることもできます。わたしは英語ができるので、日本の人々と簡単な会話をすることができるのです。日本に留学するチャンスがあればと思っています。日本への留学はわたしの夢です。日本はロシアにとって非常に重要なパートナーだと思うからです。このことはけして過小評価してはいけないと思います」。

    続いて、サムライのコスプレをしたアレクセイさんにもお話を伺いました。

   「こうしたフェスティヴァルに参加するのはわたしの趣味です。日本の文化が好きで、興味があり、このフェスティヴァルに参加することで、ほんの少しでも露日交流に貢献できたらと思っています。今日のコスチュームは日本の神話をテーマにしたものです。この神話にどれほど信憑性があるのかは分かりませんが、それはあまり重要なことではありません。フェスティヴァルでは日本の新しい現代文化をたくさん目にすることができ、自分と近い人々と時間を過ごせるのはとても楽しいです。「京弥」の舞台は独特な芸術でしたが、とても気に入りました。マスタークラスにも参加したほどです。人生でこれが役に立つことはないでしょうが、興味深く、楽しめました。そして自分の視野を広げてくれることは間違いありません」。

    このJ-FESTは毎年開かれているものです。若者たちは、来年はどんなコスチュームを着ようか、どんなカルチャーに触れることができるのかと来年の開催を心待ちにしています。

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