2015.01.15 , 14:32

ロシアはOSCEの公正な調査に期待している

ロシアはOSCEの公正な調査に期待している

  ロシアはウクライナ東部におけるバス爆破事件について客観的かつ偏見のない捜査を求めている。ウクライナではこれまでにもオデッサの労働組合本部が焼き討ちされて数十人が死亡する事件や、マレーシア航空のボーイング機が撃墜される事件などが起きているが、いずれも全容解明には至っていない。国際社会の働きかけで状況が動き、今度こそ真相が解明されることに、ロシアは望みをかけている。

  ウクライナで新規動員が発表された。国防省は先に予備役20万人の動員計画を発表していたが、このほどポロシェンコ大統領の署名があった。それに先立ち、ウクライナ東部で旅客バス爆破事件があった。ウクライナ軍の制圧下にある地域からドネツクへ帰ろうとしていた市民をのせたバスが爆発し、12人が死亡、18人が負傷した。

   キエフは直後、ドネツク「義勇軍」への非難声明を出した。しかし、「グラード」砲による砲弾がバスに着弾したとの説は、残されたビデオや写真を見る限り、素人目にも疑わしい。バスの窓さえ一部で割れ残っている。片側にだけ、細かな丸い穴が夥しく散らばっているばかり。明らかに、ロケット弾による被害ではない。むしろ地雷に近い。ウクライナ軍は路肩に地雷を埋めており、周囲には警告の標識が立っている。うちのひとつが炸裂した可能性がある。これが一説である。

   正確なところはよくよく調べてみないとわからない。また、そうでなければいけない。ロシアの再三の要請もあり、OSCEが捜査に乗り出した。ロシアのラヴロフ外相も言うように、「OSCEの捜査が良心に則って行われるよう」期待される。ラヴロフ外相はこんなふうに語っている。

   「状況を注視しつつ、これまでのケースのわだちを踏まないように気を付けたい。先行の事例はいずれも解明に至っていない。具体的には、マイダンにおけるスナイパーの暗躍。2014年5月2日、オデッサの悲劇。ルガンスク地方政庁の空爆。マレーシア航空ボーイング機の悲劇。こうした事例では、一部諸国の行動に、ある種の類型が見られた。事件が起こると、すぐさま非難の指先を、義勇軍に、またロシアに向け、制裁を導入し、問題可決へのアプローチを厳格化し、あとは野となれ山となれとする、そういう図式である。今やこれらのケースのほとんどが、ロシア以外では忘れられている」

   バスの一件について客観的かつ偏見のない捜査を行うことについて、国連安保理の中に異論は出ていない。あたかも真相解明をおそれるかのように「義勇軍」非難に一徹するのはキエフばかりである。

 

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