2015.02.13 , 14:36

韓国大統領はモスクワにやって来るか、それとも米国の圧力に屈するか

韓国大統領はモスクワにやって来るか、それとも米国の圧力に屈するか

ロシアはモスクワで行われる戦勝70周年記念式典に南北朝鮮首脳を招待している。南北朝鮮首脳会談の悲願がモスクワで成就するかも知れない、と観測筋は色めき立つ。北朝鮮指導者は招きを受諾した。韓国大統領はなお返事を保留している。韓国では学界・世論を挙げて、パク・クネ大統領の渡航の是非が話し合われている。

元ロシア駐在韓国大使で現・朝鮮国際問題評議会代表のチョン・テイク氏に話を聞いた。

「国内のロシア専門家は韓国大統領府に対しこの訪問が国家関係の発展にとっていかに重要であるかを訴えているが、大統領府としては南北間の関係ということも考慮しなければならず、また、ロシアを取り巻く国際環境についても考慮しなければならない。韓国大統領も北朝鮮指導者も、それぞれ新年のメッセ―ジの中で、南北首脳会談実現への希望を述べた。しかし首脳会談の条件として北側は、韓米合同軍事演習の中止や、コルベット「チョンアン」沈没事件や黄海における島嶼への発砲事件などを受けて韓国が発動した措置の撤回など、韓国としては受け入れがたいものを挙げている。このように、その実現には大きな障害があるとは言いながら、それでもやはり、南北関係改善にとって、首脳会談がいかに必要であるかということは、指摘しないわけにはいかない。おそらくパク大統領としても、モスクワ会談は、北朝鮮指導者と直接対話する、任期中訪れる唯一のチャンスとなるだろう」

ロシア国内の専門家らは、パク大統領のモスクワ訪問が実現したら、それは韓国の独自外交のひとつの象徴となるだろう、と見ている。ロシア科学アカデミー極東研究所朝鮮研究センターのアレクサンドル・ジェビン所長は、「昨年、韓国大統領はソチ五輪を訪れなかった。それはオバマ米大統領が訪れなかったからだ」と指摘している。通例、次回大会の開催国の首脳は、聖火を引き継ぐため、先立つ大会に参加するものなのである。

元韓国駐在ロシア大使グレブ・イワシェンツォフ氏は、国際社会における韓国の政治的存在感は、自らの経済力応分に、もっと高まらなければならない、と語っている。

「韓国には特異な経済成長の経験がある。ナイジェリアの水準から世界トップ10まで駆け上った。国際社会はそんな韓国を強く尊敬している。国連総長がこの国から出ていることも偶然ではない。ただし、その時点で韓国は、北朝鮮に対し、いわゆる太陽政策をとっていた。ともかく韓国は多くの国にとって、経済成長の模範である。その韓国が世界における役割を向上させるためには、まさに自立した外交が必要なのだ。多極世界の構築に一役買うような外交こそが」

南北朝鮮首脳のモスクワ会談は成るか?答えはもうすぐ明らかになる。

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