2015.03. 1 , 13:28

3月1日はネコの日

3月1日はネコの日

   ロシアには「三月猫」という表現が昔からある。春のはじめのこの日がロシアで猫の日とされているのもうなずける話。モスクワ・猫の博物館が2004年に3月1日を猫の日と定めた。猫は世界中で愛されている動物だ。人間の手なずけた最古のペットの一種とも言われる。

  もっとも、人間が猫を十分手なずけているといえるかどうかは、議論の余地なきにしもあらず。猫はただ気の向くまま歩き、自分のしたいことのみをする、とある人は言う。

   猫は様々な物語に描かれてきた。子供向けの絵本は言うに及ばず、文学作品の中にも、たとえばプーシキンの詩篇に、ブルガーコフの「巨匠とマルガリータ」に、ルイス・キャロルの「アリス」に、また、ロシアでも人気の高い、夏目漱石の「我輩は猫である」にも描かれてきた。

   ロシアで猫といえば、ユーリイ・ククラチョフの猫劇場が人気だ。日本での出張公演も度々行われている。また、日本に続き、ロシアにも「猫カフェ」がオープンしている。また、その名も「猫と犬」という雑誌がかなりな発行部数を誇っている。猫と犬といえば、SNSでは犬よりはるかに猫が話題になることのほうが多い。ネコ動画が上がればたちまちのうちに数千件のいいね!がつけられる。昨年12月にはウラジオストクのグルメ猫が6万ルーブル相当のデリカを盗み食いするという珍事があって、話題を呼んだ。いまその猫は、ホッケーチーム「アドミラル」の守護神となっている。

   ロシア全土に一体何匹の猫が飼われているのか、定かではない。モスクワに限っても、登録されているだけで6万匹。ちなみに犬は19万匹。

   猫の日には様々なイベントが行われる。毎年多くの人が家族連れで出かける。優雅な高級種を見て楽しみ・買うことも出来る展示会が行われるかと思えば、保健所で猫の無料譲渡も行われる。猫がテーマの野外コンサートも行われるし、あまつさえ猫のファッションショーさえ行われる。通例、撮影会が併催される。猫ほどフォトジェニックな生き物もない。

   最初に人に猫が飼われて1万年。しかし猫はいまも誇り高く、孤高である。そんな猫から人は喜びと癒しを得るのである。

ちなみに「猫の日」は各国で、それぞれの日付で祝われている。米国は10月29日、ポーランドは2月17日、日本は2月22日という具合。

 

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