2015.03.19 , 16:20

祖国への道

祖国への道

2014年3月18日、クリミアをロシアの一員として認める条約に調印がなされた。この大きな出来事、その前の住民投票、そしてクリミア半島の住民がキエフの軍事政権に「ノー」と言いたくなった理由について、最近たくさんのことが様々に報じられている。これについて、MIA「ロシア・セヴォードニャ」のウラジーミル・レペヒン評論員の見解をご紹介する。

ロシアにも世界にも、西側が慎重に準備したいつもの「東への移動」に対してロシア人が組織的な抵抗を準備していると信じたものは一人もいなかった。本質は、国益を守るためにロシア政府が断固とした決定を承認した中で示された、出来事に対するロシアの瞬時の反応にある。

クリミアのロシアへの再統合の正しさを認める理由として、「ロシアはロシア人を守らずにはいられなかった」、「クリミアはロシア史の重要なページである」、「ロシア政府はセヴァストポリにある黒海艦隊の基地を北大西洋条約機構(NATO)の部隊に奪われることをどうしても許すことができなかった」、などという意見が引用されている。全てその通りである。しかし、まだ報じられていない重要な理由がある。これを、ロシアがクリミアを併合したと未だに心底信じている人たちに知らせる必要がある。重要な理由とは、1年前にクリミアの大部分の住民、そしてロシアおよびウクライナの一般の人々が抱いた感情だ。

自分たちの「勝利」によって正気を失ったウクライナの民族主義者たちは、クーデターが起こったキエフから戻ったクリミアの人々を捕らえて、銃殺したり殴り殺したり、野蛮な虐殺を行った、と語る人もいた。このようなことをされて、クリミアの人々はキエフ政権を支持することができるだろうか?

もう一つのエピソードがある。まずはクリミア半島で、そしてその後ロシア領内で民族紛争や宗教紛争を起こさせるために、クリミアの最高会議の建物の前で、クリミア・タタール人とロシア人を衝突させるという卑劣な試みがあった。このようなことがあったあと、クリミアの人々はキエフの軍事政権を支持することができるだろうか?

レペヒン評論員は、残念なことに、西側の大多数の政治家は、ウクライナの首都キエフでクーデターが発生した後、自分の身に危険を感じた大勢の人の感情を理解しようとしていない、と指摘している。

西側の与党の政治家たちは、クリミアのナタリヤ・ポクロンスカヤ検事総長が述べた「ファシストのために働くよりも、監獄にいたほうがましだ」という発言の意味を理解できない。検事総長が発言したことが、クリミアの人々や、ファシストの手で殺害されたり、ナチスの強制収容所で虐殺された人々の子孫であるロシア国民が1年前に抱いた主な感情なのだ。人々は昨年2月末、キエフではネオナチが政権までをももぎ取ったと理解した。ネオナチが政権を握ったことは、その後ウクライナで起こったあらゆる出来事によって示された。オデッサでは数十人が焼き殺され、ドンバスでは砲撃によって女性や子供数千人が殺害され、ウクライナ国家親衛隊の監獄では住民が拷問を受けた。

「クリミア併合」を頑なに主張し続ける欧米の役人たちは、クリミアの住民の意思表示が、「真の祖国の保護の下で、唯一可能な方向への一歩となった」ことを理解する必要はない、と考えているかのようだ。そうでなければ、クリミアの人々は暴力にさらされる運命を背負っていただろう。

ドイツのメルケル首相は数日前、欧州連合(EU)はクリミアのことを忘れないと述べた。だが実際のところ、米国の支持に従う欧州の政治家たちは、何を記憶できるのだろうか?欧州の政治家たちは、ウクライナを自分たちの領土とみなし、セヴァストポリはすでにNATOの基地であると考えていたこと、そして突然、ウクライナの最も魅力的な部分であるクリミアがロシアの一部となった!ことを記憶し、残念に思うだけだ。ここでは、西側の政治家たちが、「侵略者」としてロシアを嫌っていることが基盤にある。

レペヒン評論員は、ロシア人について、欧州の政治家たちによるキエフのファシストに対する支持、「マイダン」のスナイパー、オデッサとドンバス、「ボーイング」を用いた挑発行為、現キエフ政権の卑劣さ、そして米国務省とEUがサポートしたことを忘れることは決してないと指摘している。

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