07:36 2017年08月23日
東京+ 25°C
モスクワ+ 23°C
    中国人旅行者がロシアと日本に押し寄せた

    中国人旅行者がロシアと日本に押し寄せた

    © Fotolia/ leungchopan
    社会
    短縮 URL
    リュドミラ サーキャン
    274250

    2015年上半期に日本を訪れた外国人旅行者の数が発表された。伝えられたところによると、この半年間に、900万人以上の外国人旅行者が日本を訪問した。

    最も多かったのは中国からの旅行者で、約210万人だった。ロシアからの旅行者は、昨年同時期比17.5パーセント減の2万5000人超だった。日本を訪れるロシア人旅行者が減少したのは、ロシア人の日本への関心が低下したからではなく、他の理由によるものだ。その中に、ロシア通貨ルーブルの下落がある。これは、航空券代とホテル代の値上がりを引き起こした。また、国内旅行の人気も高まった。そして、日本を訪れるロシア人に人気の高い季節は、桜が咲く4月と、紅葉が美しい10-11月だ。6-7月に日本を訪れるのは、主にロシアの極東に住んでいる人々だ。

    ロシア観光局の情報によると、2015年上半期に外国を訪れたロシア人旅行者の数は、昨年同期比で40パーセント減少したものの、国内旅行者はおよそ30パーセント増加した。ロシアを訪れた外国人旅行者だが、2014年には国際旅行市場におけるロシアの人気は低下したが、2015年は関心の向上がみられている。欧州および米国からの旅行者が減少したものの、アジア太平洋地域からの旅行者が増加を支えている。今年上半期、ロシアを訪れた外国人旅行者は16パーセント増加した。日本と同じく、ロシアでも中国からの旅行者が増えた。2014年にロシアを訪れた中国人旅行者は、140万人超だったが、今年の初めから中国人旅行者は180パーセント増加した。中国人旅行者が増えた理由は、ロシア旅行の価格が低下したことと、お得な買い物だ。世界観光機関の統計によると、2014年、中国人旅行者は、外国で最もお金をつかった。中国人旅行者は、外国で1650億ドルを使って「世界チャンピオン」となった。なお、外国人旅行者は、中国に570億ドルをもたらした。

    外国人旅行者に人気のあるロシアの都市では、常にモスクワとサンクトペテルブルグがトップに立っている。しかし2015年、ウラジオストクが初めて3位となった。プーチン大統領が、ウラジオストクに「自由港」の地位を与える法律に署名したことによって、ウラジオストクの魅力はさらに高まるはずだ。近年、アジア太平洋地域の人々の活動範囲が拡大しており、沿海地方は、観光分野を含む、様々な分野の多面的な国際協力にとって有望な地域だと考えられている。

    なお、好みという点では、流行は世界共通だ。人気があるのは、文化観光だ。しかしロシアのツアーコンダクターたちは、日本人の間では、観光における食事の楽しみも重視されていることを指摘している。ロシアを訪れる日本人旅行者は、初日に、スープの「ボルシチ」、ロシア風クレープ「ブリヌィ」、総菜パン「ピロシキ」、そしてロシア風の水餃子「ペリメニ」を食べる。また、ウォッカも試す。帰国してから、「私はロシアで本物のウォッカを飲んだんだ!」と言うために、ほんの少しだけ味見する人もいる。

    今年ロシアを訪れる中国人旅行者向けに、新たなアイデアが生まれた。それは、1917年の十月革命やソ連時代、またソ連の指導者たちゆかりの地をめぐるツアーで、「赤のツアー」と名付けられた。「赤のツアー」では、レーニン廟、地下博物館「スターリン・シェルター」、社会主義生活博物館、記念博物館「ゴールキ・レーニンスキエ」などを訪れる。中国国家観光局モスクワ駐在事務所のリュウ・ツャニミン所長は、「赤いツアー」の参加者は、主に年金受給者だと述べ、次のように語っている。

    「中国では、大勢の高齢者が、ソ連をとても懐かしがっています。彼らは、ソ連の作家の作品を読んで育ち、若い頃にはソ連の歌を聴いていました。彼らにとってレーニンやその他の革命家たちは、崇拝、そして憧れの対象だったのです。これらの人々が今、ロシアを訪れる中国人旅行者を増加させています。彼らにとって、『赤のツアー』は、とても興味深いものなのです」。

    リュウ所長は、ロシア人旅行者も、毛沢東の家博物館などを訪れる中国版「赤のツアー」に関心を表すことに期待している。しかし恐らく、そのようなことは起こらないだろう。なぜなら、ロシアの年金受給者たちが外国へ旅行に出かけることは稀であり、若者たちは、中国の共産主義者の歴史的過去には、全く関心を持っていないからだ。

    タグ
    観光, 日本, 中国, ロシア
    コメント・ガイドディスカッション
    Facebook経由でコメントスプートニク経由でコメント
    • コメント