自然保護区ウランゲリ島でシロクマに爆薬、WWFが激怒声明

© Sputnik / Valeriy Melnikovシロクマ
シロクマ - Sputnik 日本
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世界自然保護基金(WWF)は北氷洋上に浮かぶウランゲリ島での建設業者らの無責任な振る舞いに激しい怒りを表した。稀有な自然に恵まれ、自然保護区のあるこの島には日常ゴミ用のゴミ捨て場が建設されていたが、建設業者らは工事が終了したあと、そこにやってくるシロクマに手製の爆発物を餌として与えた。WWFロシア支部がサイト上にこうした声明を表した。

シロクマが苦しむ様子はビデオに撮影され、インターネット上に掲載されたため、これが社会に広範な反響を呼んだ。チュコトカ自治管区検察は事件の事実解明調査に乗り出した。

「基金がウランゲリ島の役場から得た資料では、建設者らはシロクマに爆発物を投げ与えており、これを掴んだシロクマは重傷を負い、おそらくすでに死亡したものと思われる。シロクマの行動から、シロクマは餌を与えられていたため、人間に近づくようになっていた。このほか、自然保護区が説明を行ったにもかかわらず、建設業者は島に家庭ごみのゴミ捨て場を組織した。」WWFのサイトが明らかにした。
WWFロシアはこれはサディズム的行為の表れと強烈な批判を行っている。

「今回のケースはサディズムの表れとしか言いようがない。シロクマは好奇心が強く、人間を怖がらないことが多い。これは人懐こい子どもに爆発物の入ったキャンディーを与えたのに等しい行為だ。残念ながらロシアの法律は厳しさに欠けており、動物が死んでも最高で3年の禁固刑と最高で100万ルーブルの罰金が科されるだけだ。」WWFロシア、多様な生態系保全プログラムのウラジーミル・クレーヴェル代表はサイト上でこうした発言を行っている。

WWFは、北極圏で暮らす、または働く人は特別な訓練を受け、シロクマと遭遇したときのインストラクションを受けていなければならないと指摘している。
シロクマは絶滅の危機が心配される動植物が掲載されているレッドブックに入れられている。シロクマはロシア連邦の様々な国際条約によって保護されており、世界では2万5千頭を数えるのみとなっている。

 

 

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