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    スティーヴン・ホーキング博士

    スティーヴン・ホーキング氏:地球にとって最も危険な時期が来た

    © AFP 2017/ Justin Tallis
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    英国の理論物理学者スティーブン・ホーキング博士によれば、いま地球は最も危険な時期に来ている。ガーディアン紙にコラムが掲載された。

    同氏によれば、労働者、中産階級、政治家の間の隔たりが拡大している。これは不可避のことだという。

    「それは避けられない、それは進歩だ。しかし、それはまた、社会的に破壊的でもある」とホーキング博士。

    現代世界では人々が変化に不寛容になっている事例として、英国のEU離脱やドナルド・トランプ氏大統領当選が挙げられた。

    「EU離脱は英国の科学的研究に害を与えると投票前に警告していた。この投票は後退であった」と同氏。

    現代の問題はすべての国、すべての社会層が力を合わせることで解決される、と同氏。

    「これを行うには、国内および国同士の障壁を構築するのでなく破壊する必要がある」とホーキング氏。

    ホーキング氏は、英国のBrexitや米大統領選挙は、自分たちの指導者に忘れられてしまったと感じている人々の絶望の叫びだと考えている。英国のEU離脱の是非を問う国民投票では、政治家や実業家、芸能人、芸術家、そしてホーキンズ氏を含む学者たちの呼びかけを無視して、国の過半数が「賛成」に投票した。ホーキング氏は、「この投票の原因となっている問題は、グローバル化による経済的影響と科学技術の進歩の加速にある。これは工場の自動化が、昔ながらの工場の仕事を奪い、人工知能の開発が、それと同じ中産階級を脅かしているということで完全に理解できる。仕事は、最もクリエイティブで眼識があり、やる気のある人々のために残されているだけだ」と説明した。ホーキング氏は、それを避けるのは難しいと指摘し、これは進歩であると同時に、社会的には破壊的だと指摘している。

    またホーキング氏は、結果的に人々は今、生活費を稼ぐチャンスが欠如していると感じられる経済的な不平等が高まる環境の中で暮らしていると指摘している。ホーキング氏は、人々が「トランプ氏やBrexitが提示する新たな政府方針を選んでいるのは驚くことではない」と述べている。

    またホーキング氏は、貧富の差を強調しているもう一つの要因は、インターネットだとの考えを示し、「私にとって交流のための技術を使用する可能性は正真正銘の解放となり、私はこれなしに自分の仕事を終えることは決してできないだろう。しかしこれはまた電話を持っている全ての人にとって、最も貧しい人々にとってさえも、最も裕福で、最も成功している人たちの生活を観察することを可能とする」と注目した。ホーキング氏によると、まさにSNS「インスタグラム」などで目にするそのような美しい生活風景が、人々をよりよい生活の夢の虜にさせているという。

    ホーキング氏は、「リソースが『少数派』の手にさらに集中している時、私たちは今以上に共有することを学ぶ必要がある。雇用だけでなく、産業全体がなくなった時、私たちは人々が新しい世界に適応するのを助け、また金銭的にも彼らを助ける必要がある。社会や経済が移民の数に対応できない場合、私たちは世界の発展をサポートするために、さらに多くのことを行わなければならない。なぜならこれが、自分の祖国で未来を求めることを数百万人の難民に説得する唯一の可能性だからだ」との考えを表している。

    ホーキング氏によると、まさにこれが欧州を揺れ動かした難民危機解決の基盤にあるという。これに関連してホーキング氏は、エリートの代表者たちに過去の教訓を学び、団結することを提案している。

    ホーキング氏は、「我々には今、私たちが住む地球を破壊できる技術があるが、私たちが地球から去ることを可能とする技術はない。もしかしたら数百年後に私たちはどこかの星にコロニーを建設するかもしれないが、今私たちにあるのはたった一つの惑星であり、この惑星を守るために私たちは団結しなければならない。そのために私たちは国家間に障壁を建てるのではなく、それを壊す必要がある。もし私たちがそれを望むなら、世界の指導者たちは自分たちの過ちを認めなければならない」と締めくくった。

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