20:01 2017年12月16日
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    『マチルダ』『マチルダ』からのショット

    スプートニクでウチーチェリ監督が『マチルダ』、ポクロンスカヤ氏の抗議、信者からの危害について答える【写真】

    © 写真: Rock Films (2017) © Sputnik/ Alexei Danichev
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    スプートニクのオフィスで、ロシアで記者登録した国内・海外プレス向けにロシアの映画監督アレクセイ・ウチーチェリ氏の映画『マチルダ』が上映された。上映後の記者会見ではロシア下院のナタリヤ・ポクロンスカヤ議員が映画に精力的に反対していることなどが話し合われた。

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    スキャンダルが燃え上がったのは、バレリーナとの恋物語を描く同作品におけるロシア皇帝ニコライ2世の人物像が、2000年に受難者として正教会によって列聖された新致命者を描くにあたり不適切だと正教会の信者が訴えたことに端を発する。敬虔なポクロンスカヤ議員は「マチルダ」の芸術的主題を受け入れず、一部の正教会の活動家も映画を不満に思い、後にウチーチェリ監督に実際に危害が及ぶ事態に発展した。

    ウチーチェリ監督は、警察が防止策を取ったものの映画館が襲撃される恐れがあるため、大手シネコンは上映を検討しているとして、遺憾の意を表明した。このため、ニコライ2世を演じたドイツ人のラース・アイディンガー氏やバレリーナのマチルダ・クシェシンスカヤを演じたポーランド人のミハイナ・オルシャンスク氏といった海外からの出演者は、ロシアのプレミア上映を訪問する際の身の安全を懸念している。ウチーチェリ監督は、こうした宣伝は誰にも望まないと述べた。

    一方、ポクロンスカヤ議員の要請を受けて映画は多くの検査を受けたが検査をパスし、違反が一切ないため正式な上映許可を受けた。映画はニコライ2世が結婚し戴冠するまでのマチルダとのロマンスを描く。「マチルダ」の制作陣は、映画が歴史を自由に解釈したもので、史実に即してはいないと予め断っている。

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    © 写真: Rock Films (2017)
    『マチルダ』からのショット

    しかしウチーチェリ監督が記者会見で語ったところ、映画には非常に大人数の国際制作チームの力が込められている。映画作成には海外から俳優だけでなく作曲家も参加。サウンドトラックは有名なハリウッドの作曲家マルコ・ベルトラミ氏が作曲し、その曲を演奏したオーケストラを率いたのは世界的に有名で突出した指揮者であるマリインスキー劇場のヴァレリー・ゲルギエフ氏。さらに、作中のバレエシーンは全てマリインスキー劇場で撮影されたものである。

    ウチーチェリ監督は、一連の不愉快な出来事が峠を越し、映画が観衆に暖かく受け入れられることを期待している。監督はまた記者団に、休むことが下手で、すでに次の映画の撮影のことを夢見ていると告白した。映画は驚くべき人物であるソ連の作曲家ドミトリー・ショスタコーヴィチを扱うという。

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    スキャンダル, 歴史, 映画, バレエ, ナタリア・ポクロンスカヤ, ロシア
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