ノルウェー政府 戦時中、独兵と関係で戦後、迫害された自国民女性らに謝罪

© AFP 2023 / Stringerノルウェー政府 戦時中、独兵と関係で戦後、迫害された自国民女性らに謝罪
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ノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相は、第2次世界大戦中にノルウェーを占領したドイツ国防軍の将校、兵士らと関係したノルウェー人女性らに対し、謝罪を行った。こうした女性らは戦後、特別な「濾過」収容所に入れられ、その後、国外退去処分を受けている。

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ドイツ国防軍は1935年から1945年に存在したドイツの武力組織。

ソルベルグ首相は「ドイツ兵と関係したり、また関係を疑われた若いノルウェー人女性らは辱めを受けた。我々は(当時の)ノルウェー政権が法の基本原則を踏みにじったという結論に達した。これに照らせば、相応の法規則がない以上、誰も罰を受けたり、禁固刑を受けたりはできないはずだ」と述べた。BBCが声明を引用して報じた。

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戦時中、ノルウェーでは5万人から10万人の女性がドイツ兵と関係を持った。その結果、8千人の子どもが誕生しており、スウェーデンの有名なヴォージカルグループのアンニ=フリッド・リングスタッド(72)もそのひとり。リングスタッドさんはノルウェー政権の迫害を恐れた母親によってスウェーデンに移住させられ、難を逃れた。

ソルベルグ首相は「多くの女性にとって、これはティーンエイジャー時代の恋愛だった。これが敵の兵士との生涯を貫く愛だった者もいれば、たわいもないコケットリーにすぎなかった者もいるだろう。だがそれが一生の刻印を押してしまった」と女性たちの境遇を思いやる発言を行った。女性らがこうした関係に及んだ理由には他にも、占領軍の政権下の新たな社会でより高いステータスを得たいという願望もあった可能性も指摘されている。

​ドイツ国防軍の司令部はドイツ兵が外国人女性と性的関係を持つことに対し、一貫した態度をとっていたわけではない。戦争の初期の段階ではこうした関係は断固として禁じられていたものの、デンマーク、ノルウェー、オランダ占領後、ヒトラーは自ら、これらの国の「優良な人種」の女性との結婚を認めている。

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