チェルノブイリ 研究者らが試験的にウォッカを製造

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英国とウクライナの研究チームが、チェルノブイリの水と小麦を使い、安全なウォッカ「アトミック」を試験的に製造した。

チェルノブイリ市内で写真を撮影する観光客 - Sputnik 日本
活気づくチェルノブイリ 立入禁止区域が人気観光地に
BBCのウェブサイトによると、このウォッカの製造にはチェルノブイリ市の深水層のミネラルウォーターを希釈した蒸留アルコールが使用されているという。この原水の化学組成はフランス・シャンパーニュ地方の地下水に近いということだ。

チェルノブイリの水は検査され、放射能汚染は確認されなかった。

ウォッカは、チェルノブイリ原発事故後に放棄された土地の一部を、農作物栽培に安全に使用できるかタイミングを計るプロジェクトの一環として開発されていた。既に立入禁止区域内の多くの場所が(農作物栽培に)使用可能だという。

研究者らは、近いうちに穀物からクラフトウォッカを作るつもりだ。

ダークツーリズム

世界では近年、危険で忘れ去られた場所を訪れる、いわゆるダークツーリズムの人気が高まる一方だ。

チェルノブイリへの関心が高まったのは、アメリカHBOテレビの連続ドラマの影響が大きいだろう。

7月10日、ウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領は、チェルノブイリ立入禁止区域を観光センターへ転換する大統領令に署名した。これにより今後、希望者は事故現場を合法的に、専門家の立ち合いのもとで訪れることが可能になった。

チェルノブイリ訪問が観光客にとって安全かどうか、専門家の意見はこちらを参照。

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