02:17 2020年11月30日
社会
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2019年の話題を総括 (17)
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数十年前、未来学者、政府機関が2020年までに何が起こるか予測した。未来の国々を率いるのは誰で、それらの国々のうちどの国が世界の超大国になるのか? 地球は今の私たちが知っている状態で存在するだろうか?スプートニクは、米大衆紙「USAトゥデイ」の記事から、最も興味深い10個の(実現済みと実現していない)過去の予測を紹介する。


2019年までに平均寿命は100歳以上に

未来学者のレイ・カーツワイル氏は1999年に、平均寿命は2019年までに100歳を超えるだろうと予測した。

カーツワイル氏は著作『スピリチュアル・マシーン コンピューターに魂が宿るとき』の中で「時計、宝飾品、衣服などに内蔵された急性および慢性疾患を診断するコンピューター型の健康モニターが広く使われるようになるだろうと」と記していた。

「USAトゥデイ」の記事によれば、この技術は未だ実現していない。カーツワイル氏は健康関連機器(例えば、フィットネスウォッチ)アプリの出現を正確に予測することはできたが、平均寿命に関する予測はかなりぶっ飛んでいた。国連の調べでは、2019年の世界の平均寿命は72.6歳だが、2050年には77.1歳にまで伸びるという。 


2019年には紙媒体の本は過去のものに

また、カーツワイル氏は2019年には紙媒体の本や書類はめったに使われなくなるだろうと予測していた。

同氏は、20世紀の紙文書で重要度の高いものの大半はスキャンされ、ワイヤレスでアクセスできるようになると予測していた。

しかし、USAトゥデイは、カーツワイル氏の予測はここでも外れたと力説している。米国出版社協会の年次報告書によると、米国の書籍出版業界の純売上高は2014年以降減少しているが、2018年には6億7500万冊もの書籍が販売され、260億ドル(約2兆8400億円)近くの収益を上げている。


世界の人口は80億人に達する

1994年の国際食料政策研究所は、世界の人口が25億人増加し、2020年までには80億人に達すると予測した。この数値は現実にものと近いものの、予測通りではない。2019年6月の国連報告書によると、世界の人口は77億人で、今後30年にさらに20億人増加する。2027年頃には、インドは中国を抜いて世界で最も人口の多い国になると予測されている。


中国は世界最大の経済大国に

世界最強国ランキングが発表
© Sputnik / Sergey Kompanichenko
中国といえば、未来学者のピーター・シュワルツ氏とピーター・ライデン氏が書いた1997年の記事「ロングブーム」で、中国は全ての国を追い越しトップになるだろうと予測している。その記事では「2020年までに、中国は世界最大の経済大国に成長するだろう。米国経済は技術的に洗練し、人々は金銭的により安定した生活を送り、中国と米国は同等のレベルになるだろう」と述べられていた。この予測は現実に近い。中国は2019年の名目GDPで世界第2位と、米国に遅れをとっていたが、最近の予測では、2030年までに中国とインドが米国を追い抜くと見られているとUSAトゥデイは伝えている。


自動運転車で移動するようになる

21世紀初頭、未来学者のカーツワイル氏は自動運転車が主要高速道路で走行すると予測していた。この予測はある程度当たっている。今でも10社が自動運転車の走行テストを行っている。しかし、実際に自律走行車が普及するするようになるのはまだ先のことだ。


世界の主要な病気は心疾患とうつ病

1996年にハーバード公衆衛生大学院と世界保健機構は、2020年までに世界の主な疾患は虚血性(冠状の)心疾患と(治療を要する)単極性大うつ病であると予測した。

これは現実に近い。最新版のデータである2017年には、虚血性心疾患は世界的な疾病負荷(経済的コスト、死亡率、疾病率で計算される健康状態の指標)の第2番目の主要要因となっている。この疾患のせいで患者の健康寿命は縮まっしまった。


地球の平均気温が上昇

気候変動に関する政府間パネルの1995年の報告書は、2100年までに世界の平均地上気温が約38.48度になる(1995年から2度上昇)と予測した。また、世界の温室効果ガス排出量にもよるが、同年から1~3.5度上昇する可能性も予測していた。

「USAトゥデイ」は、これは全て予測通りに進んでいるとの評価を下した。2100年までにはまだ80年あるが、どちらの予測も実現可能だ。世界の平均気温は、1990年代半ば以降、約0.6度上昇している。


人類は火星に着陸

全米研究評議会の宇宙研究委員会が1996年に発表した報告書によると、NASAは「次の四半世紀のうちに人類による月や火星の探査ミッション」を始動させ、2018年までに人類が火星に着陸すると予測していた。

USAトゥデイは、この予測はまだ実現していないと指摘。人類はまだ火星の表面を踏んでいないが、すでに8機の火星探査機が火星に着陸している。


あなたがどこに移動したのか、全て追跡可能に

カーツワイル氏は、プライバシーの保護は政治的にも社会的にも大きな問題となり、すべての人の生活はほぼ全部がデータベースのどこかに保存されるだろうと予測した。ほとんどの人が、確かにその通りになったことを認めている。米国のシンクタンク「ピュー研究所」が米国の成人を対象に実施した最新の調査によると、成人の大半は現在、企業や政府にデータを収集されることなく自分の日常生活を送るのは不可能だと考えていることが明らかになった。


原子力は天然ガスに取ってかわる

1968年、米スタンフォード大学のチャールズ・スカーロット教授は、2018年には米国ではほとんどのエネルギーは原子炉で生産され、天然ガスの重要性は低くなるだろうと予測した。

この予測は外れている。米エネルギー情報局によると、2018年の石油、天然ガス、石炭などの化石燃料が米国の総エネルギー生産量の約79%を占めていた。また、その残りの約12%が再生可能エネルギー源で、約9%が原子力だった。


2019年の諸国情勢、経済、文化、科学など様々な社会活動の総集編はこちらからお読みください。

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