23:12 2020年07月09日
社会
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モスクワに住むある男性は、3月に緊急手術を受けて2ヶ月間昏睡状態に陥り、ロシアでの新型コロナウイルス流行を5月末になってから知り、世界各国やロシアで外出制限が導入されたことにショックを受けた。

男性は3月6日に大統領府中央病院に入院し、緊急手術を受けた。手術は成功したが、1週間後に昏睡状態に陥り、集中治療室に入った。

脳神経外科医のアンドレイ・レウトフ氏によると、男性患者はその後、両側性肺炎と診断され、治療が必要だった。「新型コロナウイルスの疑いもあったが、検査結果はすべて陰性だった」という。

 男性患者の妻によると、2人は新型コロナウイルスのことは耳にしていたが、当時ロシアではまだそれほど感染が拡大していなかった。公式情報よると、3月初旬に確認されたロシア人感染者は、日本に停泊していたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗っていたロシア人乗客らと、ロシア国内のイタリア人1人だった。

男性患者は新型コロナのピーク時、昏睡状態にあった。

男性は5週間後に昏睡状態から目覚めた。男性の妻によると、それから2人はビデオ通話で連絡を取り合った。

医師も介護士も男性には新型コロナについて話さなかった。余計な心配をさせたくなかったからだ。

しかしある時、男性患者は自分からレウトフ医師のもとを訪れた。レウトフ医師はその時の様子を振り返り、次のように語っている―

「彼は私の診察室のドアをノックしてこう言った『話したいことがあるのですが、いいですか?聞きたいことが山ほどあります。世界では何が起こっているのですか?そして、私の妻はどこにいるのでしょうか?』と。私は控えめに言っても驚いた。」

レウトフ医師は、ロシアでは新型コロナウイルスの感染が拡大し、それに伴い病院では面会が制限されていることを男性に伝えた。

その後、男性の妻もモスクワの「新しい生活様式」について夫に話した。

男性の妻は「夫には現在のようすを少しずつ話しています。少し前までは食料品店などにしか行くことしか許可されていなかったけれど、最近は散歩に行くことができるようになったことなどを。もちろん彼はびっくりして、ショックを受けています。本当にそんなことあるのか?って。もし新型コロナが流行する前に、今後すべてが閉鎖され、決められた日にマスクと手袋を着用して散歩に出かけることになると言われたら、きっと私たちは笑い飛ばしたことでしょう」と語った。

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