19:19 2020年07月08日
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人類にはまだチャンスがあるか? 地球のグローバルな環境問題 (208)
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この夏、ロシアのヤクーツクの極圏地域での暑さに、国連の世界気象機関(WMO)は注視している。北極円に位置するベルホヤンスク市は、人が暮らす地上でもっとも寒い地域として知られるが、気温が平均より約20度高くなり、プラス38度に近づいた。また、他の極圏地域の居住地域でも異常な高温が観測されている。

ロシア水文気象環境監視局の学術主任ロマン・ヴィルファンド氏は、「ベルホヤンスク市はたった1日で記録的な暑さを記録し、もっとの酷熱な北極円の都市となった」と語った。同氏によれば、この現象の理由は、ヤクーツクの急激な大陸気候と、シベリア北部と極東地域に位置する強力な高気圧にあるという。フランス人気象学者エティエンヌ・カピキアン氏は、このデータが正しければ、これは北極圏円で観測史上でもっとも高温となると、自身のツイッターでコメントした。

これまでの記録は2015年6月にアラスカのフォート・ユーコン地区でプラス37.8度という記録が観測されている。

ベルホヤンスク市は、オイミャコン集落の「極寒」の称号に異議を唱えている。これらは、冬場の平均気温はマイナス40度から50度で、通常ではマイナス60度以下の気温が記録される場所としては、人が常時暮らす世界で唯一の地域となる。ベルホヤンスク市での最低気温は、1885年1月に観測されたマイナス67.8度で、市の記録表が証明している。

ベルホヤンスク市はまた、もっとも気温差が大きい都市としてギネスブックに認定されている。その温度差は、プラス37度からマイナス68度の105度差となる。

以前から専門家らは、北極圏での温暖化について分析を行っている。コペルニクス気候変動サービス(C3S)のデータによれば、2002年以降、平均気温の一貫した増加が見られ、また、過去5年間ではそれらは記録的なものとなっている。また、北極の平均気温は、19世紀の平均より2度高く、地球の平均データを2倍上回っている。シベリアとアラスカの異常な高温は、北極圏の氷を溶解するだけでなく、永久凍土の下にある最大1.5兆トンの二酸化炭素ガスを大気中に放出させるおそれがあり、その結果、火災発生の危険性を高める。C3Sの専門家らは、この地域には、「ゾンビ火災」と呼ばれる潜在的な残り火が維持されていると警告し、これらの火があらゆるタイミングで表面に噴き出すおそれがあると指摘する。

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