16:56 2020年08月11日
社会
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米国の 「サタニック・テンプル(悪魔教会)」の活動家らはミシシッピ州政府に対して、新たな州旗に「神に誓って(In God We Trust)」の文句が入れられる場合、州政府を相手取って裁判を起こすと警告を発した。

人種差別に抗議し、その歴史を見直し、これにまつわる過去の活動家への評価をしなおすという抵抗運動の流れに中で、ミシシッピ州は南部連合のシンボルを州旗から除去することを決めた、最後の州となった。

6月、ミシシッピ州のテイト・レヴィス知事は、120年以上にわたり州旗に用いられてきた南部連合のシンボルである、赤地のバックに白星を散らした青のアンドレイ十字をデザインから外す新法に署名した。

新たな州旗には南部連合の十字架は入らない代わりに「神に誓って」のスローガンは絶対に入る。デザインには、現段階ではまだ公式的ではない委員会が取り組んでおり、11月にはデザインの是非をめぐる投票が実施される。

悪魔教会」の法律家は州検察のリン・フィッチ検事総長へ宛てた書簡で公式的な旗にある南部連合の印を廃止することは前向きに評価したものの、もし新デザインに「神に誓って」の文言が入れられた場合は州を相手取って訴訟を起こすと警告した。

「悪魔教会」側は、「1つの分断するシンボルを別の分断するフレーズに置き換えるためだけに除去しても、不一致は解消されず、単にこれを社会の他の集団の間で再分配されるだけである」と指摘している。

「悪魔教会」の書簡には、旗に宗教に関する文言が入るのであれば、サタンについても言及がなされるべきという考えが表されている。一方で「悪魔教会」の活動家らも、ミシシッピ州の州民の中には州旗にサタンの印が入れば「多少当惑するだろう」とは理解している。「悪魔教会」は、州政府がこれを認識するのであれば、無神論者、悪魔論信者、他の宗教の信者が「神に誓って」と書かれた旗を見上げた際に、自分が社会から突き放されたような心情を味わうことも理解せねばならないという視点にたち、これを理由に旗には一切の宗教的文言を記載しないことを提案したと説明している。

「悪魔教会」は2013年にハーバード大学の卒業生によって創始され、宗教団体のステイタスを持っている。同団体の教義は世俗的ヒューマニズムの考えに基づいて構築されており、この教義の信奉者にとって、悪魔は超自然的な生き物ではなく、文芸的イメージであるとともに、圧政と社会規範に対する敵としての「永遠の反乱者」の象徴であるとされる。

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